カナダでATになろう

このブログはカナダでCertified Athletic Therapist として働く者による留学情報を綴ったものです。

カナダのATプログラムに入ってからのアドバイス

どうも前田です。

今日はカナダでATプログラムを始めてから自分が経験したことをベースに、今後カナダのATプログラムに留学する方への少しのアドバイスです。

ただ、大学によって大きく違う部分があると思うので、ふふ~んと流す感じで全然構いません!

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自分の居場所は自分で確保する

人の親切を期待しない

カナダの人は優しいです。ATという他者を助けたいと思う職業を学ぶ人達なのですから、普通の人+αで優しいです。ですが、基本個人主義的なところはありますね。シャイだからと周りとの関わり&自己主張をためらうと、自分のことを周りは認識してくれないと思います。自分が置物のように感じることもしばしば。ただ、ATプログラムの殆どは Cohort system でクラスメイト固定性になるので多分自分の場合よりマシだと思います。慣れれば余裕でしょう。ウィニペグ大学は大変でした。。。

自己主張はおそらくは皆さんが「ちょっとでしゃばったかな?」と思うくらいで十分です。周りは気にしてないので。中身が無いのにもっと出しゃばるやつ余裕でいるので(笑)

差別的かもしれませんが、自分が感じるのはウィニペグ大学のATプログラムは未だ白人が多いですが、結構空気読む人多いです。。。でも、いい感じに個人の独立性と集団への協調性がバランス取れている気がします。これが他の移民の生徒とかだと極端に変わるので。完全に人の話聞かない生徒や自分の不備を指摘されて逆ギレする生徒とか。本当に多様性というのは全く分かり合えない人もミックスした上で成り立つということを忘れてはいけません。

教授達とお茶する機会を設けてはいかが?

これはカナダに来てすぐにやってみてはいかがでしょうか?教授に自分のことを知ってもらう努力は後々かなり有効です。基本こっちから言わないと、自分が日本人顔であっても移民2世として扱われるかもしれません。それはつまり現地の生徒に混じってのその他大勢扱いになるということです。この話は別に特別扱いされるように仕向けろ!ということでなく、自分の事情を理解して気にかけてくれる味方を増やそうということです!わからないことがあれば質問し、何言ってるのか英語がわからない時はリピートしてもらうことが多い留学生活で教授との関係性は結構重要です。

こっちの人は自分のバックグランドを話すことで信頼関係を築くところがあるので、こういうことは全然向こうにとって迷惑ではないと思います。ちゃんと礼儀をもってメールで予定を調整すればいいだけです。 

日本から来たことは隠す必要がないけど、、、

日本での経験は捨てても良い。

もう空っぽの感覚で臨むことをオススメします。CATを取得するのであればまずはCATAのカリキュラムでのやり方を全部受け入れましょう。資格を取得してから、日本での経験を含めて自分なりのやり方を構築した方が良いです。カナダでの勉強はそれだけの濃度と価値があると自分は思います。日本でやった経験は勿論有益なものだと思いますが、それは一旦しまっておきましょう。ただ、日本の環境で身についた礼儀や組織の中での振る舞いのようなものはかなり使えます。日本の基準だと自分はもう失ってしまったものかもしれませんがね(笑)。ウィニペグ大学の話ですが、どうも服装や言動が緩い生徒が多いです。それを大学内のクリニックのCATや教授陣はよろしく思っていません。Being Professional という姿勢は日本での経験が凄く活きると思います。カナダでのフランクな関係は結構諸刃の剣だなと思います。

現地の生徒と助け合って高め合おう!

ATは技術職なので実技系の練習は極めて重要です。Taping, Assessment, Sport First Responder などは頭でっかちでは到底 B 以上の成績は取れません。ペアでの練習、もしくはグループでの練習が非常に重要になると思います。主に3年生の科目からそうなります。同じATの仲間と練習することは非常に効率的です。各々忘れている、授業で聞き逃しているパートをみんなで補完しあえるところが自分は長所だと思います。もちろん、生徒によっては友達、家族、恋人を使って練習している人もいますが、それよりは共通の目的を持っている仲間のグループに参加して練習した方が良いと思います。そこで交友関係を広げることも大いにありです!自分もきっかけはえらくフレンドリーな一人のクラスメイトに一緒にテーピングを練習しようと誘われて行ってみたら、自分の他にも8人くらい集まっていてそこから仲良くなりました。 

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自動車の購入はおすすめ

実習 (Practicum) 開始とともに必要になる時が来ると思います。 その時は年間登録費、強制加入の保険 (MPI), ガソリン代、冬タイヤとコストはかなりかかりますがそれでもあるのと無いのじゃかなり違います。

大学入学当初はお金に余裕のある方以外にはおすすめしません!が、実習が始まり学校外での活動が増えることが見込まれるタイミングでの自動車の購入をおすすめします。

当然ですが、免許の取得は必須です。

参考としてこちらのサイトをどうぞ。もし、日本の免許を持っていない場合は1年かけて免許を取ることになるので、長期的なプランを立ててください!

カナダでクルマの運転免許を取得する方法<完全攻略>マニトバ編(1) | CANADA PORTAL

孤独はあって当たり前

留学の大半は孤独です。どんなに友達が多くても、結局全ては自分次第で深く自分を理解してくれる人というのはほぼいません。

というか、留学する時点で孤独な道を選択しているので覚悟は出来ているはずだと自分は思います。自分としては孤独は嫌われていなければ悪いことではありません。常に自分と向き合い、自分の為に時間を使うことができるのですから。友達の数=留学の成功ではありません。自分の留学における目標を達成できたかどうかです。もし留学の目標が友達たくさん作ってインスタで映える投稿をすることなら、それもありです。

もちろん寂しさで日本が恋しくなるのは自分もしょっちゅうあります。 

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こうなりたくは無いけど...

独り言の練習?

多くの実技試験は自分がやっていることの口頭での説明が求められます。これは一種の独り言を試験官に聞いてもらうという嫌なシチュエーションです。なので練習の段階から英語で独り言を正確に言えるように練習する必要があります。結構定番フレーズの習得が命なので、他の生徒や先生が使うフレーズのコピーをすることをおすすめします。英語がネイティブじゃないのなら先生にどう言えばいいのか聞くのかもシンプルかつ効率的なやり方です。全ては真似です。そして、人に聞こえるようはっきりと話す度胸もしくは自信ですね。

とあるプログラムディレクターがよくAssessment での報告や説明時に前田に注意してくれるのは、

「Are you telling me? or Are you asking to me?」

語尾が????という感じで言うなと。患者に不安が感染ると。 

ところで、独り言多い人って英語習得で有利らしいですよ

最初が一番しんどいかも

ATプログラムに入って2年間は基礎です。はっきり言います。この2年間は本当にクソツマラナイ時期ですがとても重要でなあなあで済ますことは出来ない時期です。 

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つまらないんだよ〜!

自分の経験上、今年の1月にP1実習を始めるまではただただ覚えるばかりのしんどい日々でした。膨大な量のインプットばっかりで、しんどいだけ。楽しくない。先生達のいう「実際のクリニックでは〜、フィールドでは〜」に対して全くリアリティーを感じない。こういうとネガティブ一辺倒ですが、そうなんですよ。

自分に日本で現場経験がある分、はよ現場に出してくれ〜とずっと願ってました。

でも、やり抜きましょう!

ひたすらインプットして貯めまくったものを、実習で一気に即座に出せるようにするために!実習で抜けてる部分やあやふやな部分が出てくるのでそこを確認することは大事ですが、まずインプットの量を増やす努力はしておくべきだと思います。

からっぽのままで実習に臨んで辛い思いをしなくて済みます。

辛抱です!

 コネは自分で作るものと思った方が良い

自分にカナダでのコネはGlenしかいませんでした。そしてそれ以外は0。自分が何か人と違うことを望むのであれば、自分からアクションを起こすしかないです。就職活動やインターン探しも、学校によっては強力なコネがあるのは事実です。事実自分の目指すプロチームへのインターンもほとんどは学校が斡旋して実習として送り込んだりするようです。一方ウィニペグ大学はほぼ無いと言っていいでしょう。 ならどうするか?

ストーカーになる

ひたすらチームに手紙を送るぐらいしか自分には思いつかず、シンプルに実行してます。もちろん9割はシカトされます。残りの1割も返信はくれますが、選考で先に進むことはあまりありません。地元の学校とのつながりというものは強いです。自分の恥ずかしい経験を言うなら2019年は全プロチームのインターン全滅でした。全く予想をしていない結果で正直かなり深刻に受け止めています。

でも諦めることは考えられないので、2020年も状況はより逼迫していくと思いますが、継続します。

インタビューまで進めた2チームが希望の光です。多分今年もこの2チームはインタビューくれる気がします。

悠長なことを言ってられない

他の現地生徒と違って自分たち留学生は学生ビザ、就労ビザによってカナダでの滞在を許可されています。学生ビザは学校が書類を出してくればいくらでも延長できると思いますが、就労ビザはそうはいきません。卒業したプログラムの年数によって卒業後に貰える就労ビザの年数が変わります。ATプログラムはマウントロイヤルの2年制プログラム以外はみんな3年以上かかるのでほぼ3年間の就労ビザが貰えるでしょう。

いうて学生ビザがあるからと言って、現地生のように5年以上かけて卒業するのも個人的にはどうかと思います。特別な事情がない限りはなるべく早めにした方がいいかと。

今回は去年の夏頃からだらだら書き上げていたものを載せました。

参考になれば。多分ATとか関係なしに多くの学部の留学に当てはまると思います。

ではでは。