カナダでATになろう

このブログはカナダでCertified Athletic Therapist として働く者による留学情報を綴ったものです。

Winter Term 2019 の説明

どうも前田です。

ようやく3週間目にして今学期のルーティーンが固まってきたのでそれをシェアできたらと思います。

今学期からついに、Practicum (実習)が始まりました!これはデカイ!今までずっとキャンパスで完結していた学びをやっと現場に出せる。。。

日本の時は入学して2週間でバスケ部入ってたから知識なしに即実習って感じだったのに(笑)。

さあ、冬学期履修している科目です!

 

Advanced Resistance Training

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レジスタンストレーニング、つまり日本で言うウエイトトレーニングの授業です。先生はパワーリフターのバックグラウンドを持つストレングスコーチでして、普通にいい感じです!

自分が元々ストレングス志望だったのもありますが、ウエイトトレーニングは好きですね。週2程度でやってますし、TwitterでフォローしているのはAT系よりもストレングス系のアカウントが多かったりします(笑)。

自分は特定の方の意見に100%同調しないようにしていますが、でもやっぱりAT系で一時期めっちゃ流行った「ファンクショナルトレーニング」から色々と思うことが出てきて、今はAT系はどこまで競技力向上に関わることができるのかはっきりとした意見を持てません。

特にラグビー部に入部した後はベーシックなレジスタンストレーニングの重要性が身にしみた経験が多数あるので。競技によるといえばそれまでですが、ここの議論は終わりがないですね。

特に日本は誰でもトレーナーと名乗れますし、メディカルなのかストレングスなのかよくわからないパフォーマンスコーディネーターみたいな肩書の人が結構いますね。そういう人の役割をdisりとかなしに聞いてみたいんですよね。だって需要あるからその仕事で生活していけてるんですから。

Exercise Physiology

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新任の教授による運動生理学です。やってることは凄く面白い。ただ、説明速い。スライドの構成が雑なんですよね。

っていうか、先生の頭が良すぎて、生徒がついて行けていない。先生の中では繋がっている点と点が自分ら生徒には見えていないんですよね。

なんていうかウィニペグ大学キネシオロジーにはいないタイプの先生ですね。マニトバ大学のようなもっと大きい大学で研究に精を出しているようなタイプの先生です。つまり学部生に手取り足取り教えることに喜びを見出すタイプではないです。ウィニペグ大学は小規模なのもあって教えるの大好きな教授がほとんどですからね。研究することを前提とした院生向けの先生なのかもしれないですね。

Lab 

 実習もありまして、つい最近無酸素系のテストしました。吐きました。以上。デブの敵。

でも、順天堂で全員強制参加の運動生理学実験実習に比べたら易しい。もし、読者の方の中で順大志望の方いたら覚悟してください(笑)。3年生のときにありますよ。親の仇かと思えるほど追い込まれます。

Rehabilitation of Upper / Lower Injuries

Assessment を修了したら次はこれ!

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通称ATプログラム内で2番目に難しい科目。(一番はかなり苦しんだ Sports First Responder)

理由は Final "Practical" exam らしいです。どうやら中々エグいようです。30分でシナリオ読みから運動処方までの過程全部やる形だそうです。

今年は違う

ただ、今年は例年と違いまして、講師がプログラムディレクターである Dr. Glen Bergeron ではなく、York Univ. 出身の若い美人CAT博士です。

この方、噂だとサバティカルで今いない Glen が秋に戻って来たらいなくなっちゃうようですが、引き止めた方がいいと思いますけどね。ちょっとウィニペグ大学のATプログラム定年間近のおじさまが多すぎる気がしますし。

何より美人なので。ええ、所詮自分はそんな人間です。

この美人博士がですね、どうやら色々と生徒を苦しませてきた Glen式の授業を大幅に変えたようなんですね。若い力って大事だな。ってかウィニペグ大学のATプログラムはもっと教員の出身校に多様性持たせたほうが絶対に良い。みんなマニトバらへん出身なんだもの。

おそらく、York Univ. 出身だからこそ Glen の名に躊躇わずシステムを変更したんだと思います。マニトバ州でのGlen とBen はシャレにならないくらい存在がデカイですからね。

なので Glen のいないうちにちゃちゃっと取らないと!

「厳しくともGlen の下でCATを学びたいんだ!」と固く決意した順大時代の自分がみたら驚くでしょうね(笑)。なんたる体たらく...

Labがちょっと...

やる内容が盛りだくさんすぎて時間が圧倒的に足りないのに、Labの最後にそのLabでやったことに関する小テストがあるんです。

講師の方も若くてやる気満々の良い人なんですけど、説明が。。。おーいって感じです。

内容について

真面目な話をすると、ここからがCATの特色が出てくるんじゃないかなと思っています。CATはATCと比べるとクリニック寄りの教育です。そこで学ぶアスリハはきっとアメリカを模倣した、日体協とはまた違ったものになるのではないかと思ってます。もしかしたら、同じかもしれないですけどね(笑)。

Joint Mobilization なんて日本では聞いたことしか無いのですが、こっちはカリキュラムでやるみたいです。絶対に習得しなくては。

Assessment の成績が思ったより超悪かったので、この科目は気合い入れて準備します!

Practicum 1

ウィニペグ大学のATプログラムは驚くほど柔軟と言いましたが、その柔軟性は実習 (Practicum)にも表れています。

U of W AT program Practicum

U of W では Practicumは三部構成になっており、1より2,2より3がより要求される実習時間が長く、そして求められることが広く、多くなります。

そして実習はクリニックとスポーツ現場の両方の同時進行が絶対です。特にクリニックが大事な気がします。

P1はそれぞれ50時間の合計100時間を1学期かけて行います。

やること

1は他の大学でいう単なる Observation でして、あまり責任を負うこともなく、他の Upeer Practicum student や担当のSupervisor がやっていることの補佐と観察がメインです。後は雑用。

まあ、これはベンが言っていたことですが、「ここでATの地味な世界を実感してもらうのが一つの目的」だそうです。

結局その地味さを上手く受け止めきれず、ATから離れるのは日本もカナダも同じですね。ATは結構やりがい系の仕事ですからね。

Clinic (50 hours)

 クリニック実習はウィニペグ大学内にあるATクリニックで、U of W Athletics, "Wesmen" のHead AT の下で行っています。カナダの場合カレッジスポーツが盛んではないので、うちの場合は Athletics 全体で2人くらいしかフルタイムのATはいません。他は全員AT学生でまかなっています。

 このヘッドATの方は物凄く寡黙な方でして、基本淡々とセッションを進めてしまうので、自分でどんどん質問していかないと成長できません。これが結構大変。

他のClinical Supervisor はどんどん投げかけやフィードバックをくれるみたいですが、うちはうちです。とにかく質問しまくりです。一応ちゃんと自分の考えを伝えた上で聞くようにしてはいますが、、、。

 というかクリニック実習は冬学期のせいなのかキャンセルが多い。実習時間大丈夫かな。。。

Field (50 hours)

中々見つからない実習先

自分の実習先探しは難航してました。今現在実習コーディネーターが産休中なので先程の Wesmen Head AT が暫定コーディネーターとして激務に追われています。

冬学期の難しいところは、大学のチームは既に秋からP2, P3として働いている生徒でほぼ埋まっているので、途中からP1を入れるのが困難なんですね。人間関係の構築も大変ですし。

また、ここはぜひ知っておいて欲しいのですが、アメリカもそうかもしれませんが、今カナダのAT学生は女性が半数以上です。そして、「女子AT学生が男子チームで働くことは問題なくできるが、男子AT学生が女子チームで働くことはあまり無い」という事実があるのです。しかも女子学生が多いなら、なおさら男を女子チームに当てはめる必要ないですから。 

 という訳で、コーディネーターは学校外のチームを探し続けてようやく見つかりました!

高校男子レスリング部

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大学から離れたところにある、カナダでは珍しい私立の男子校レスリングチームです。カナダは基本学校は公立なので、つまりここの生徒の家庭は裕福なんですね。

道理で、ブレザー着てる学生が多いわけだ。

この学校にはフルタイムのCATが一人常駐してまして、その方の下での契約となっています。ですが、実際は他に来ているP3の学生が自分を指導してくれています。本当にありがたい!CATの方は、カナダの花形アイスホッケーチームに常駐しているので、めったにお会いすることはないですが、凄く良い人です。

完全に当たりだったと思います!

レスリングという競技に縁があったことも凄く興奮してます!バスケ=>ラグビー=>レスリンというふうにどんどん闘う方向へ進んでいるのは面白い!

しかも、その高校のコーチ現役の女性オリンピアンです。ネットで調べたら本当にロンドン五輪出てた。

ただ、問題はアクセスでして、バスでいくと大学からほぼ50分かかる。車は15分。大問題ですよこれは。本当に車が必要。

 

こんな感じです。また、修正するかもしれませんが。

ではでは。