カナダでATになろう

このブログはカナダでCertified Athletic Therapist として働く者による留学情報を綴ったものです。

近況報告:学生になります。

どうも前田です。

9月になりました!日本でいう4月と同じで、職場と学校での新シーズンが始まる時期です。なので自分もここで一つ近況アップデートをしようかと。

前田29歳にしてまた学生します。

はい、そうなんです。また学校に入学します。ただ、フルタイムではなくパートタイムなので働きながら通う形となります。学校に通って最終的には Registered Massage Therapist (RMT) になる予定です。

 

学校の情報

今回通学するのはトロントエリアのハミルトンの隣町 Stoney Creek にある Ontario College of Health and Technology というプライベートカレッジです。自分が住んでいるオタワからはグーグル調べで車で最速で片道4時間半、実際は休憩給油含めて5時間半ですね。トロント名物の交通渋滞に巻き込まれたらもっとかかります。

プログラムの概要

このカレッジのRMTプログラムには3つのコースがあります。

1つ目はFull Time。ヘルスサイエンス系の学位がない、いわゆる初学者が対象の3年間のフルタイム(月曜日から金曜日までびっしり授業)のコース。

2つ目は Accelerated Course. ”Kinesiology の学位を持っている人”が対象の1年間のフルタイムのコース。

3つ目は Advanced Standing Course. 対象者は「すでにセラピストとしてライセンスを持っている人」。例えば、ATやカイロプラクターが主にこのコースの生徒となります。このコースの特徴はパートタイムであり、9か月の間、月に1度だけ週末3日間を使っての現地レクチャーとラボを受講するというものです。その上で学校の中にある Student Clinic やその他の種類の実習で既定の合計実習時間を日頃から積み上げていくことが条件です。

この実習時間が厄介なのではありますが、それを乗り越えたらいけそうな気がします。あとはロングドライブかな。ワタシ運転好きじゃない。。。

という訳でお分かりだと思いますが、前田が通学するのはこの3つ目のコースです。

RMT進学決断の理由

収入面

ATとしてクリニックで働くことは自分には無理だと悟りました。ギブアップです。2年間やって悩んで自分で色々飛び込み営業もしたりしましたけど、この国での医療システムで多くの民間保険会社のカバレッジに含まれていないというのは致命的です。

CATAに色々メール送ってみたりもしましたが、多分彼らでは無理です。組織の内紛で手一杯な状況な彼らがこれからドラマチックにこの状況を改善できるとは思えません。だったら自分が変わるしかないという訳で、このRMTという資格です。

ATとしての収入は「贅沢しなきゃギリギリ生きていけるけど、余裕が無さすぎ」という感じで本業のクリニックよりも副業の単発のスポーツ現場での収入で生活を繋いでる感はあります。その場合は休日はないですし、まあ将来を考えると持続性ないです。今は独身で好き勝手できるけど、数年後考えると今の生活はありえないですね。

一方RMTの収入は、魅力的です。羨ましいくらい。なのでこの決定は当然と言ったら当然。

実際オンタリオ州のクリニックATの多くはRMT持ちです。州の「一応」職業組織であるOATAもこのRMTプログラムをプロモーションしてます。やっぱり生活かかってますからね。なのでこの決断も自分の中ではクリニックで働き始めてすぐ頭の中にありました。ただ、ビザと永住権の問題があったのでそれが片付いてからだなとうっすら思っていました

キャリアデザイン

自分の中での夢は変わりません。メジャープロスポーツのATとして働く。実際に昨シーズンはボスのおかげでNHLチームでインターンとして実際に試合中ベンチに立ち、遠征も帯同し、リハビリも担当したりできました。

それで分かったことは、ATの Job Security はとても低くずっとこの道一本でできるか不明ということ。短期契約の更新しかなく、GMやオーナー次第では途中解雇もある。その場合ATしかやってこなかった40-50代のATはどうやって家族を養うのか?別チームが拾ってくれるかも分からない上に、もし幸運にもオファーがあったとしても引っ越しですね。もしそこで「もうチームで働くのはいいや、遠征とか疲れた」となっても、そこからAT一本でクリニックというのは収入のギャップ的に難しいものがあります。現実問題。

プロスポーツはファンタジーなエンターテインメント産業です。なのでそこで働ける人はほんの一握り。自分がそれほど有能かは正直分かりません。なので夢追い人として最低限プランBを持っておくことは必須だと思ってます。そのプランBがRMTの資格を生かしてクリニックで生計を立てるという道です。チャンスを伺う間も生活はありますから。

自分のプランAは「プロスポーツとクリニックを両方する」です。無理だと思いますか?でもセネターズでは二人のセラピストがそれをしているんです。身近にそういう存在を見て、これが理想だと自分は強く思いました。両方できるんだ。そして、それが一番だと。

結論:夢追いATとして最低限のプランBにRMTは必要

時期的な理由

永住権の目途が立った

収入面でのラストに述べたように、ずっと早くこのRMTコースに入学したかったのにできなかった理由はビザと永住権です。元々6か月以上の学校に通うには学生ビザが必要となっていて、就労ビザでこの国にいる自分にとってこのRMTプログラムに行くのは不可能でした。なので、唯一働きながら通う方法は永住権を取ることでした。でも肝心の永住権取得が、コロナや難民受け入れ等の政府の方針が理由で、なかなか上手くいかず時間ばかりが過ぎていって焦ってました。

そんな中ようやく今年の4月末に招待が届き永住権申請をし、今はプロセスの最後の最後、最終段階にあります。ですが、実は自分はこの永住権が来るタイミングはもう気にしてません。元々は学校始まる前に永住権取得できたらイケる!という目論見兼ギャンブルでRMTプログラムに入学申請&入学試験を突破して、頼む!一刻も早く来てくれと願っていたのですが、6月末のとある発表で急にリラックスできることになりました。

移民局の新政策発表が追い風に

就労ビザ保持者 学生ビザなしで長期就学が可能に | ビザJPカナダ (visajpcanada.com)

上のリンクで解説がされています。6月末のこの発表で自分は合法で今の就労ビザのままでRMTプログラムへの通学ができることになりました。本当にラッキーでした。幸運。

運も味方してくれたのできっとこのタイミングで合っているのだと思います。

まとめ

前田はなんとか学費を捻出して学生しますんで、みなさま寄付をお待ちしております(笑)。結局永住権取らないと学生ローン組めないので、永住権早く欲しい~。

ではでは。