カナダでATになろう

このブログはカナダでCertified Athletic Therapist として働く者による留学情報を綴ったものです。

CATA大変革の影響...

どうも前田です。

先月のヨーク大学訪問の際に結構時間を割いて話したのは、つい最近決定したCATAの大幅な変更についてですね。

そして、その変更がどう実際にヨーク大学、そしてウィニペグ大学に影響しているのかということについて述べようと思います。

ウィニペグ大学に関しては、たまたま学内で会った上級生に今ウィニペグ大学のATプログラムはプログラム移行期なんだと教えてもらいました。また、長老的ポジションの教授も少しだけ授業で説明してくれて、今回投稿しようと思った次第です。

 

一応参考までに。 

jin-athletic-thrapist-at-wpg-ca.hatenablog.jp

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変更点

資格試験での実技試験の撤廃

これの影響として、授業の Lab パートにおいてより基準を高くして、なおかつ合否をつけるというのが決定のようです。なので不合格ならばやり直しで受けるということが起きます。そしてウィニペグの教授は「結構こちらが求めるレベルを上げようと思う」と軽く笑顔で脅迫(笑)してきました。

この変更について、ヨーク大学のトップ二人は「他の医療職と同じ流れであって、授業の質と Engagement を高める上でいいアイデア」だと言ってました。もっと生徒からの教員との関わりをもつ必要性が出て、結果彼らが主体的に学ぶことになると。加えて授業の Lab の段階で修正がしやすくなると。

実習時間1200時間の廃止

一律1200時間という枠が消えて、600時間から800時間という範囲の中で各認定校が自主的に決めるということになったそうです。

結果ウィニペグ大学のATプログラムは600時間ということになりました。

ヨーク大学も同じだったような...。

やっぱり1200時間はちょっと空白期間生みますよね。

その結果

実技試験の廃止と実習時間の減少ということは生徒一人あたりにかかる手間が減ったということになります。結果、

  • ヨーク大学は定員増加を予定。それに伴う施設の拡張も決定。
  • ウィニペグ大学はプログラムの構成自体を変更予定。

となります。ヨーク大学については前回の投稿で言ってますので割愛。

なので、

ウィニペグ大学ATプログラムの改革プラン

現状の問題点

履修がパズルになっていて複雑かつ問題が発生

学年が進むにつれて、Prerequisite が多くなります。「Aを履修済であることがBの履修条件である」といった形が殆どになります。また、秋と冬それぞれその学期で開講している授業が違うので、一度逃すと来年まで待たなくてはいけなくて、それがPrerequisiteに影響して、、、ATプログラム履修において最悪のケースとなります。

これは全てウィニペグ大学の非常に柔軟な履修スタイルな所が裏目に出た形となっています。

しかも、自分にこの悪影響が降りかかったことがありまして、一応学部から各学年で取るべき授業のリストをもらって参考にするのですが、

なぜか突然内容が変わる。必修授業が追加されたり、Prerequisite が追加されたり。

なぜか複数の授業の時間がかぶっている。三年生の授業で時間がまるかぶりして、これを自分はすぐに報告したら、学部アシスタントは「え?マジ?」といった感じで学部長に報告すると言ってましたが、結局変更はされず、結果そのうち一つを選び、もう一つは来年取ることになりました。

つまり、もらったリストに従ってもスムーズにいくとは限らないのです。

需要と供給のバランスが崩壊寸前

今カナダ全体で言えますが、ATは人気のコースです。各校の志願者も非常に多いです。でも他のプログラムは選考を経て入学となるので、初めから生徒数のコントロールが出来ています。ですが、ウィニペグ大学は選考が今のところありません。なので、ATを希望する生徒みんなが "AT Student" となります。

結果として、専門となるATプログラムの三年生向けの授業の競争率& Waitlist の数がとんでもないことになるんです。授業の定員は昔と変わらず少数ですが、希望者が多すぎて日本の「待機児童状態」に陥っています。自分はなんとか登録解禁日の開始時間きっちりにパソコンで登録画面を開いて待って即登録したので、枠を勝ち取りました。本当にカオスです。教員も「君の学生生活がかかっているのはわかるけど、数は決まっている」と初回の授業でWaitlist の生徒を弾きます。

結構笑えない話しなんですよね。

通常の授業だけでなく、Parcticum の人数に至ってはもっと定員が少ないです。「いや、本当に供給が足りてなさすぎないか」と色んな生徒の状況を聞くと思います。 

改革プラン

 それを踏まえ、今ウィニペグATプログラムはコース構成を変更するようです。

それはいわゆる「General Stream => 希望者選考=>AT Program 開始」という他の大学と同じ "Cohort" systemへの変更です。

1年もしくは2年生までを Prerequisite を満たす "General Stream" として、そして Prerequisite を満たした希望者を成績と面接で絞って、定員数の生徒を "AT student"としてATプログラムを開始していく。

というまあ言えばマニトバ大学と同じシステムですね。

今までが柔軟過ぎたといえばそうだと思います。

ましてや、ダウンタウンに位置するU of W に拡張できる土地などありはしないのですから、供給を増やすことはできないです。なので、締め出ししか手はありませんね。

ちなみに

今年はウィニペグ大学ATプログラムの学生にとって受難の1年となりそうです。例年授業を担当する教授陣が産休、サバティカルで研究活動や校外活動で出払うということで、色々と授業で例外的なことが起きつつあります。

自分はプログラムディレクターの授業を楽しみにしていたのですが、なぜサバティカルなんだ...。Dr. Glen...

 

こんな感じです。

なんとか生き残っていこうと思います。

ではでは。