カナダでATになろう

このブログはカナダでCertified Athletic Therapist として働く者による留学情報を綴ったものです。

解説!ウィニペグ大学ATプログラムの改革

どうも前田です。

約束通りテストが終わりましたので、12月の頭に発表されたウィニペグ大学ATプログラムの入学プロセスに関する変更について解説します!

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4 year Bachelor of Science - Athletic Therapy | Kinesiology and Applied Health | The University of Winnipeg

Athletic Therapy Program Changes

 超ざっくり概要

「March 1st 2019 をもってAT専攻を希望する全ての学生は"Enhanced Major Form" を 60 credit hours  (= 2年分に相当) を履修後に提出しなければならない 」

そして

「Athletic Therapy の枠は限られており、条件を満たす全ての希望者が入学できる保証はない」

これが今回の肝です。今まで全てのAT希望者を受け入れてきたウィニペグ大学ATプログラムがついに希望者の選抜を始めるということです。

理由は以前自分が記事にしてますのでどうぞ。

 

jin-athletic-thrapist-at-wpg-ca.hatenablog.jp

 ここで述べたことに加えて新たに分かった理由がありまして、

2年生までの科目で再履修した人の3年生科目以降の再履修頻度が高い

2年生までの基礎的な科目を再履修する人がより専門性の高くなる3年生以降の科目で一発で突破できるかと言われたら、個人的には厳しいだろうなと思います。ただ、再履修すること自体は本人の時間と授業料をより積めば問題ないただの個人的問題ですが、授業の生徒数は限られています。3年生以降の授業の受け入れ生徒数は大幅に減ります。それは少人数指導による授業の質にこだわる、うちのような大学には重要なことで、それを再履修を繰り返すような生徒に与えるのは正直悩ましいといったところです。

だから、事前にその傾向がある生徒を弾いておこうという意図もあるようです。

入学選考自体はアメリカ・カナダのATプログラムのどこにでもあるものですからそこは今までが寛容すぎたといったところでしょう。

今のウィニペグ大学ATプログラムはクオリティーは高くともシステムが破綻気味なのは事実なのでこの決断は止む終えないと思います。

なんとか、うちの誇る2人の名物教授が引退する前に変えておきたかったんじゃないかなと推測したりしてます。

ここからは対象者別の案内になってますので Go!!!

A) New Students --- ウィニペグ大学への新入生 (高卒生)

1. まずは General Admission Requirements to the University of Winnipeg をしましょう。

2. Pre-requisite として高校の授業で Pre-Calculus or Applied Math を履修してることが望ましい。要は高校数学の1A, 2B をやっておけば大丈夫です。

3. 専攻 (Major)"4 year Bachelor of Kinesiology" で選ぶこと。

4. 入学を許可されたらまず二年間で指定の科目で合計 60 credit hours 修了し、Enhanced Major Form を提出すること。

5. Enhanced Major Form 提出期限は September 2019 へのプログラム入学においては April 1st とする。

*** なお 60 ch の修了は 「2019年冬ターム修了時点での単位」を基準とし、Spring Term 2019 での単位は対象外とする

(=つまり選考時期に対して間に合わないから外す )

5. 見事AT student に選ばれた生徒は自動的に専攻が 4 year - Athletic Therapy へと変更になる。

6. 選ばれなかった生徒は専攻をそこから変えてよし (ex. Exercise Science) 

B) Tranfer Students --- 転入生 (大卒生も含む)

1. 9月での入学を目指す生徒はその年の1月末までには "University of Winnipeg に" 出願しましょう。

2. その際専攻は "4 year Bachelor of Kinesiology" で選ぶこと。

**** 注意!ウィニペグ大学からの入学許可はATプログラムへの入学を保証するものではありません。

3. 全ての必要書類 (ex. シラバス) の提出後、単位互換への審査を行う。その際、他大学からの単位互換は 最大 60 ch となっている。

4. 単位互換の審査結果を発表後、出願者は必ず認可された単位と指定されている科目を比較し、全て満たしているか確認する。

5. 認可された単位がほとんど指定の 60 chを満たしていた場合、Enhanced Major Form を提出すること。

注意!以前の実技経験は選考の参考となるが、ウィニペグ大学ATプログラム入学後のPractical hours には加算されない。

C) Enhanced Major Requirements (選考への出願条件)

Enhanced Major Form 提出期限は September 2019 へのプログラム入学においては April 1st とする。それ以降の提出は Program Director の判断による。

Course Assessment

ちゃんと60 ch 修了しているか。もし、修了していない場合でも出願は可能だが、その際、3 ch 足りない毎に、選考における減点を受ける。

GPA

最低 GPA 平均 3.0 (B-くらい)。これ以下は要相談 

Experience & Abilities

以前の大学での Athletic Therapy に関連する経験や技術

Personal Submission

おそらく自己PR的な手紙で、なぜATになりたいのか等を述べる物

Faculty Recommendation / Refference Letter

既にウィニペグ大学の生徒であるならば、教員一人からの推薦状。

転入生(既卒)ならば以前の大学の教授の推薦状。

Valid Certification

Red Cross の "Standard First Aid" or Basic Life Support の資格をとっておくこと。

これなしでは Athletic Therapy 始めることはない。 

解説 

これは留学生をどう扱うか興味深いですね。

Faculty Recommendation は面白いな。これは「教員とコミュニケーション取れないやつはいらない」というベンのメッセージを感じてしまいます(笑)。

Red Cross のやつについては従来ですと 2nd year course の Prevention and Care for Sports Injuries でベンが2週にわたって土曜日を使って講習会を開いてくれて、それをただ受ければ貰えるはずなので問題ないはずです。

Standard First Aid は緩いから問題ないんです。ヤベーのは Third year の "Sports 1st Responder" です。ぜひ覚えておいてください(笑)。

自分が思ったのは、「これは Dr. Glen か Ben を味方につければイケるかも」ってことですかね。アピールしましょう!前田も二年前拙い英語でベンに自分はATを勉強しに日本から来たんだとアピりましたよ(笑)。

ってかウィニペグ大学希望の方。これも自分は出来る限りサポートします。

こうやって入学が厳しくなった今、唯一の日本人AT学生として、日々努力し、AT教員の日本人学生への印象を良くすることを努力したいと思います。そうすれば日本人だということだけでアドバンテージになることもあると思います。

以上。解説でした。

皆様、時代は変わり続けるので日々行きたい大学の情報はチェックしましょう!

さすがに MRU の最新情報とかを自分が得るのは難しいです(笑)。

ではでは。