カナダでATになろう

このブログはカナダでCertified Athletic Therapist として働く者による留学情報を綴ったものです。

留学を考えている皆様に会ってきた@帝京大学八王子キャンパス

どうも前田です。

12月22日から日本に帰っております。27日まで東京におりまして、タイトな日程を組み中学から大学、AT関係の友達に会ってました!

その中で自分が熊本に帰省する前日の26日に帝京大学八王子キャンパスにて3名のCAT留学を考えていらっしゃる方々と共に、今年開設された帝京大学スポーツ医科学センターにて助教として働かれてらっしゃる松永さん CAT(C) にお会いしました!

 

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まずは外観

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拡大したら

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内部の一部 (貴重ですよ)

松永さんは自分が大学4年生の時お会いした時以来でしたが、今回はすごく踏み込んだお話をしていただきました!この訪問は本来CAT留学を考えていらっしゃる方に向けてのいい機会になればと思いましたが、思った以上に今の自分にとって非常に有益な時間となりました!

ここからは今現在覚えている限りで、話した内容を投稿しようと思います。

前提として今回の留学情報は主にカルガリーにありますマウントロイヤル大学 (Mount Royal Univ.) のATプログラムについてとなります。

マウントロイヤル大学ATプログラムには2つのStreamがある

これを自分は全く知りませんでした。全くもって無知の極みでした。てっきりマウントロイヤル大学は大卒生向けの2年制プログラムだけしか提供していないと思っていましたが、最近になって2年制のモノに加えて4年制の普通の学位付きプログラムが新設されたようです。

問題はMRUは1学年30人が定員であり、かつそれが教員数等からみた受け入れ可能生徒数ということで、その30人の枠を2つのStream の生徒で分け合う形となるのかということです。

Advanced Certificate in Athletic Therapy

2年制の大卒生向けの学位とは独立した資格のみのプログラムです。自分は主にこのStream をこのブログで紹介してきました。プレリクに関して非常に多くの要求を満たさなくてはいけないようです。特に単位互換及び単位認定が厳しい疑惑が出てます!

加えて3つの大学としてのプレリク: Biology, Math, English の高卒クラスの修了があります。それがなければ現地で履修する等の措置が必要かもしれません。

また他のプレリク科目が足りなくて現地で履修する時、オープンコースでとれるクラス(科目履修生)なのか、それとも学部生対象のクラスなのかに気をつける必要があります。学部生対象クラスならば、プレリクを満たすためとはいえ学部に一旦入る必要があります。まあ、あれです。また言いますが、

非常に準備に関して時間と手間がかかります

jin-athletic-thrapist-at-wpg-ca.hatenablog.jp

Bachelor of Health and Physical Education | Athletic Therapy

つい最近新設された Stream らしいです。これは他の大学同様4年制の学位付きプログラムです。なのでプレリクも幾分上のやつと比べると緩いです。 これは Health & PE学部の専攻としてATを学ぶということなのでもちろん学部必修科目 (Core Requirements) とかが結構あったりします。

なのでこれは高卒生向けと言ってもいいかもしれませんが、単位互換の結果次第では大卒の方にも向いてるかもしれません。全てがうまくいけば3年で卒業とかもありえるかも!?

ATプログラム選考:昔と今で大きく違う(Advanced Certificate)

 現在の選考方法に関してはもう記事にしてますが、日本の学でのGPA が選考の基準となっています。

松永さんの時では、GPA, 推薦状 (Reference Letter), Human Anatomy & Physiology のクラスでのテスト結果 を踏まえて選ばれたようですが、現在はそのテストと推薦状は廃止されており、GPA一択です。

一応サイトには最低GPAは3.0とありますが、松永さんがプログラムディレクターから聞いた話では応募者の平均GPAがほぼ4.0になるほど高騰しているみたいです。

CATAは規模が小さいにも関わらず、カナダの学生には人気があるようです。

ここで注意しておきたいのは「GPA計算の違い」でして、まず  GPAのMAX が 5.0 なのか?ということです。日本の大学の場合、自分の母校順大もそうでしたが、GPA = 4.0が最高だったりします。なので日本の大学の成績証明書にあるGPAはカナダで換算されると高くなる可能性があります。結構なケースで。そういうのって単純に1.25倍にするのかな?

というわけで Advanced Certificate に進みたい場合は成績が重要です

プレリクで考えていくと... (Bachelor も考えておこう)

上記のようにAdvanced Certificate の選考はハイレベルなので、予定通りの年に入学できるかは保証できません。選考に落ちる可能性はあります。その際、来年度の選考へ挑戦する場合、Bachelor の方で授業を受けておくのもありです。ただ、その場合AT系の専門の授業は受けることは無理です。専門科目はBachelor の3年生&4年生と Advanced の生徒が対象です。

Adavanced certificate がダメだった場合は、

Advanced => Bachelor へのシフト変更も視野に入れた留学計画を是非考えてください!

これは松永さんが現ディレクターの方と話した時に言われたそうです!

番外編: Practicum の昔

これは昔話ですが、松永さんの時代は一年制という凄まじい時代でした。その影響で先輩AT学生がいないということになり、実習において学生一人で大学の1チームを見ることが普通だったそうです。まるで順大時代の自分と変わらない感じですね。わからないことがあったら即時のレスポンスは不可能ですが、実習生全員の監督をするMRUのHead Athletic Therapist 一人にアドバイスをもらうという対応だったようです。 

ですが、今は二年制へ変更したことで実習先に1学年上の学生ATがいることになり多少環境としては良くなったそうです。

ちなみにウィニペグ大学のAthletics への配属は大体3名(Practicum1/ Practicum 2&3) となっています。

ATでフルタイムはほとんどない

これが衝撃的な話でした。ATの主な就職先であるクリニックでも「雇われる」のでなく、クライアントの数による「契約」という形になるそうです。

えーと、困った。自分の未来予想図大幅に変わりそうです。

自分はフィールド系を目指しているのでなおさら。

まだ時間はあるのでフルタイムへの可能性を見つけ出していけたらと思います。この課題は永住権申請を考えている自分にとって非常に大きいので。

ATとして納得できるまでカナダでキャリアを積むことが自分の希望なので。

将来的な帰国を望むなら

 直前の一文と深〜く関係することです。

教職に就きたいのなら

 松永さんが強調していたのはAdvanced Certificate は学位ではないので、日本で働くという時に履歴書においてどう解釈されるかが不明瞭ということでして、多くの場合最終学歴は「学士」としてみられるようです。

大学で教員として働く場合はほぼ100%修士は必要です。もうそれも大学によっては博士になっていると思います。

結論: Advanced 修了、CAT取得後に大学院に行く必要があります。もちろん既に修士を持っているなら話は別です。

いつ君は日本に帰って働くのか?

納得できるまでカナダでキャリアを積むといっても、本帰国のタイミングは非常に重要だという話です。今は考えていなくとも、結婚や子供の就学といった人生の大きなイベントが本帰国を決断させることもあります。

しかしながら、よっぽどの輝かしい経歴がない限り、日本での職歴ゼロは就職活動において大きな壁となります。日本でのコネクションは非常に重要です。ATの仕事の公募というのはあまり聞きません。(ただ、松永さんの現職場は公募だったそうです)

納得できるまでカナダで... とかいって50歳までカナダにいたりしたら日本に帰るのは大変でしょうね...

将来的な帰国を考えてカナダに留学&就職をするのであれば、カナダにいるときから本帰国に向けての活動をしておくべきだということです。それは大学院に行くことであったり、人に会うことであったりです。もしくは日体協ATかな。

それでもカナダにAT留学する?

既にカナダにいる自分はもう腹決めてやるしかありませんが、今カナダ留学を検討している方々は「カナダでのAT就職はそこまで簡単ではない」という現実を踏まえ決断してもらうしかありません。

留学最大の壁...

自分はてっきりお金だと思ってましたが、英語力だったみたいです。でも英語に関しては自分の意見は既に述べているので、もう長くは言いません。

 

jin-athletic-thrapist-at-wpg-ca.hatenablog.jp

 松永さんが言ったこととして、各々の留学予定期日からの逆算に基づくTOEFL/IELTSのスコアに見切りをつけて語学学校を考える必要性があります。それは語学学校の方がEnglish Requirement が終わる時期の計算がしやすいからです。プレリクが大変なMRUはそこら辺も考えておくべきかと。

今回お会いした皆様へ

皆様にお会いできたこと本当に嬉しかったです!

カナダでお会いする日を楽しみに自分も残りの留学生活頑張ろうと思います。

 

また、2018年の振り返りと2019年の抱負について投稿しますんで。

ではでは。