カナダでATになろう

このブログはカナダでCertified Athletic Therapist として働く者による留学情報を綴ったものです。

去年の春のお話。(Spring Term 2017)

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どうも前田です。前回の投稿で最後に述べた強烈過ぎた去年の春タームについてお話します。

前提条件として、この時の自分は冬タームに大学に編入し、ATプログラムの基礎、解剖系の授業はまだ履修していませんでした。

んで、去年の春ターム履修したのは

  • Introduction to Human Anatomy & Physiology = 6 Credit Hours (May-June 2017) *Faculty of Biology 
  • Exploring World Religion (Introductory course) = 3 Credit Hours (May-June 2017)

の2つで合計9CH となります。

通常学期での解剖生理学の授業はラボが週一で通年科目ですが、春タームはこれをラボを含め2ヶ月でやります。8ヶ月の内容を2ヶ月に圧縮です。

宗教学は前回述べた Humanity Requirement のために履修しました。これは4ヶ月の内容を6週間に圧縮です。またこの授業がクセが凄い。

春ターム中のスケジュール

Monday & Wednesday: 9:30~12:20 解剖生理学 Lecture => 23:00 まで復習

Tuesday & Thursday: 9:30~12:20 解剖生理学 Lecture => 13:00~15:45 Lab => 17:00~19:30 宗教学 => 23:00 まで復習

Friday to Sunday: ほぼ全日復習&予習に費やす。

見た感じそこまでかもしれませんが、きつかったです。

Human Anatomy & Physiology

Lecture (座学)

解剖生理学のレクチャーが1日3時間ということで1日で一週間の内容を学ぶことになり、教科書にして20ページ以上進むこともザラにありました。また始めの内容が高校生物の範囲(細胞とか)でして、高校時代ろくにそこを勉強していなかった(超文系でした)自分が英語でその内容を学ぶというのは絶望でした。今でもはっきりと授業中の先生の言っていることが全くわからない時に感じた絶望感は覚えています。「俺どうしよう...」とほぼ半べそかいてました。あわてて教科書を買いましたが、やっぱり英語じゃ理解できない&いちいち時間がかかる。生理学の各メカニズムを英語でぱぱっと理解するのは自分には大変すぎました。そうこうしているうちに明日がくればまた山盛りの新しい内容がやってくる...。そんな自分が選んだ解決策はネットでした。

ググってみると多くの医療系&教育系ウェブサイトがタダで解説してくれています。加えてユーチューブにも有益な動画が沢山ありました。また、医師や看護師のブログも良かったです。これを貪るように読んでレクチャーの内容と照らし合わせてノートにまとめていました。このノートにまとめる作業が非常に時間がかかりました。

また、ノートを作った後は必死で暗記です。2ヶ月で終了なので2週間ごとに Mid-Term Exam があるので毎日の暗記作業は必須でした。しかもテスト準備期間等なし。まぁ〜大変でした。自分はちなみにノートの内容を歩きながらぶつぶつ音読して暗記するスタイルです。

これから留学する人に勧めるのは「生理学系の日本語の参考書の持参」俺は生理学得意なんだという方はそれで結構ですが、やっぱり初めて知るメカニズムを英語で理解するのは大変です。日本語でメカニズムを理解したうえで英語で覚える&説明出来るようになることが効率良いと思います。

Lab(実習)

さて、レクチャーの次はラボです。大変でしたけど楽しかったですね〜。火木の週2回あって、顕微鏡で観察する Histology が多めでした。あとは実際に動物の脳や臓器を捌いたり、観察したりとまあ自分には刺激強めでしたね(笑)。ここで初めてのカナディアンスタイルに驚きました。生徒が各個人ラボの時間内に自由に帰って行くんです。俺、今日はもうこれでいいやみたいな。はじめは「はぇ〜自由だなぁ」と驚いていましたが普通に慣れました。結局自分は常に最後まで残ってましたね。普通にラボもカバーする内容多かったので、ちゃんとやってたらそうなるはずなんだけどな〜。みんな優秀なんだろうな(皮肉)。テストもラボでやった資料、解剖の実物等使えるものフルに使って問題が出されるので与えられるモノ全部に目を通す必要がありました。

 さて、ここまで解剖生理学について述べましたがまだあと一つあるんです。

Exploring World Religion

それが宗教学で、これがもう常に悩みの種でした。理由は、

  1. 正直なところ解剖生理学でいっぱいいっぱいで、宗教学が邪魔だった。
  2. 毎授業に小テストがあり予習が必須だった。しかも成績における小テストの割合が合計で64%と無視できない割合を占めていた。
  3. 小テストが重箱の隅をつつくような出題で毎回怒りを覚える。皆様、GODとGodの違いわかりますか?笑
  4. 授業スタイルが古い。パワポ、予習に使った教科書は一切使わず、全部口頭での説明。時々黒板。しかも重要な文献の一節等を超頻繁に引用するが、それをまさかの口頭で言う。(早口気味)
  5. まず、自分が宗教学に対して興味がない。

先生もまたなんていうか変人なんですよね〜。そりゃ宗教学の先生だからともいえますが。途中成績があんまり良くないから、履修取り消ししようかと相談しに行ったら「俺が知るか」と会話を遮断。ウィニペグ大学の先生は経験上みんな優しかったので、自分はこの時一気にモチベーションを失い、普通に成績Cで終えました。解剖生理学でメンタルボロボロ状態の当時の自分はポキっと折れました。豆腐メンタル。

この2ヶ月間は自分の人生でも中々ないストレスオンリーの生活でして、夜学校からの帰り道に星を見てジーンとくることも度々ありました(笑)。ただの入門コースでこんなに大変ならより先に進んだら自分はついていけないのかもと、勝手に怯えてました。まあそれは杞憂でした(笑)。ウィニペグであの2ヶ月間よりしんどいものは未だに起こっていません。これから起こるとは思いますが、その時はまた半べそかきながらやっていけるだろうというヘタレな自信はあります。

昔とあるセミナーでストレングス系の方に留学時代の話を聞いた際、「君は教科書開きながら、授業内容わからなすぎて泣いたことある?俺はアメリカで泣いたことあるよ」と言われ、泣きはせんだろと思っていましたが、自分も結局見事半べそかきましたね(笑)。

ただ、この経験は後から振り返るといい経験でした。いわゆる「成長に必要だったけど二度と経験したくない経験」ってやつです。留学される方はぜひこの経験がないこと祈りましょう。多分あるよ。ただ、自分が単に根性無しなのもあるのでみんなは違うかもしれませんが。

以上。去年の春2017についてでした。テスト勉強しなきゃ〜。

ではでは。