どうも前田です。
ついに全てのテストが終わり、正式に9月からの Academic Year が終了しました!
いやあ〜、本当に Stressful な2018/19でした。たしか去年の夏に3年目から本当のATプログラムが始まると言いましたが、その「本当のATプログラム」とやらは結構タフでしたね。
留学3年間の振り返りも近いうちにしようと思います。
Exercise Physiology
ほやほやの感想
この科目が最後のテストでした。ついさっき終えて、気分が爽快でございます!
最後の試験、Multiple choice & Short Answer というシンプルな構成で、最後に大問1個のSAだったのですが、その唯一のSAは配点が全体の1/4 でした。
その問題とは、簡単にいうと。
「もしあなたがAerobic Training を Lactate Threshold以上の強度で定期的に始めたら身体にはどんな変化が起こるか?今まで習ったこと全ての観点から述べなさい」と言った感じでした。観点というのは、Neuromuscluar (筋神経系), Cardiovascular (心臓循環), Respiratory (呼吸系), Endocrine(ホルモン) と言った感じですかね。
このテストの後、自分はちょっと驚きました。このシンプルな大問を通して、自分は意外と多くのことを学んだのだなと思ったんです。そりゃ、授業なんだから当たり前でしょ?と思うかもしれませんが、実はですね...
先生が...
説明下手くそ、ゴニョゴニョ系の研究者タイプだったんです。授業やLabに必要な資料を学校のオンラインに期日までにアップしないといった、皆の言葉を借りると disorganized professor だったんです。
元々、サバティカルで大学を離れている Exercise Science の教授の代わりに契約講師としてマニトバ大学から来た人なんですが、本当に説明していない!!!!!
Figure の多用は結構ですが、ならなおさらその解釈を詳しく説明せんかい!
とまあ色々ヤバイ人なんですが、生徒からの評判も良くないんですよね〜。
でも、こんなことあった中で、自分はこの先生嫌いじゃないんですよね〜。
元々ウィニペグ大学の生徒は受け身な気がしてたので、わからないなら聞けば良くないかと思いましたし、教科書も買って読めよとか思います。
この先生も大変だったと思うんですよ。いきなり一年間色んな科目の教科書読み込んで、スライド作りまくって、さも知ってるふりをしなくてはいけない。当然、ベースとなる知識は生徒より遥かにあるとは思いますが。
いつかだかのラボでその先生が「今この本読んでるけど、面白いんだよね〜。知らないことばっかで勉強になるわ」と言ってて、加えてスライドが教科書からのまんま抜粋かつ自分の研究を入れてたりしてて、気づきました。この人は専門外のことを教えてるのだと。この人の研究は Neuromuscluar でネズミ実験がメインらしいので、他の分野は専門外なんですね。
大学の契約講師のポジションというのは大変だなと思いましたね。
彼はウィニペグ大学のフルタイム教員を目指すそうなので、ぜひとも自分と関係のない科目の教員になっていただければ!(笑)。正直、あの準備不足感はもう味わいたくない(笑)。
話は戻りますが、だからこそ最終の大問でスラスラと多くの観点から答えを書いていくうちに意外とあの先生ちゃんと教えてたのかもしれない、ちゃんと自分は学んでいたのかもしれないと思えたんです。これが自分にとっての驚きでした。
好きなんです
Exercise Physiology が。運動生理学が。もし自分がAT専攻じゃなかったら間違いなくこっち選んでますね。運動生理学の何が好きかというと、アスリートのパフォーマンス向上を探るというロマンがあるということです。〇〇というやり方でやったら、持久力上がったデータがある!みたいな。そこから、反論が出て... とかもあって。
ただ、まあただ、もうそういう見方をすることもなくなりましたけど(笑)
今の運動生理学の関心は、「高齢者と運動」でして、それにお金が集まっているのが現状だと思います。まあ、カナダと日本は高齢化社会迎えますからね。
結論
B (70%)のMinimum Grade requirement が無いので、そこそこ気楽に出来た科目でした!
でも、もうLab で計測系はしたくない。デブの敵。
Advanced Resistance Training
夢のような時間だった
一応大学時代からウエイトトレーニングしてた人間からすると、プロとしてSCコーチで働いている人にレジスタンストレーニングを教えて貰えるのは嬉しかったですね。連れてくる外部講師の方々も面白い経歴ばかりで、ずっと楽しめました!
まず、講師の人は若くて結構型破りな人でした(笑)。カナダ人生徒のシャイさに不満をめっちゃ示してましたけど(笑)。
正直、レジスタンストレーニングは理論3:実践7の方がうまくいくと思うんですよね。でも、大学という枠組みでやっていった中ではそれができないことが多いですね。その中で凄く実践の場を作ろうとしているのがありがたかったですね。
ただ、気になったのはうちのATの生徒はもうちょっとこっち方面も真剣に取り組んだらとは思いましたが、それは個人の感想なので。話聞かないやつとかいたけど。
講師のバックグラウンドがパワーリフティングなので、もしかしたらそのバイアスはかかっているかもしれませんが、とりあえず安全にトレーニングする基本テクニックを学べて良かったです。独学や部活の先輩から教わるのが正しいわけではないので。
個人的には、オリンピックウエイトリフティングをいつか習得したいと本気で思ってます。
Rehabilitation of Upper and Lower Limb
クリエイティブ??
リハビリは根拠をベースにクリエイティブにやっていくものって感じで学びました。クリエイティビティは苦手です(笑)。特に、一番なんかしっくりこないのは
Sport-specificity とはなんぞや?
最後までこれが不明瞭でした。ただ、競技中の動作を真似してエクササイズにすればいいのか?、もしくは受傷機転を再現すればいいのか、ってかそこまで必要な要素なのか?謎は深まるばかり。。。
競技中の動作を慎重にエクササイズとしてやるというのは、ATというより競技コーチの方が向いているような。自分の経験上、競技の技術系が入るものは競技コーチをリードさせたほうがうまくいく気がするんですよね。人間関係的にも。競技コーチって厄介ですから(笑)普通に競技コーチにアイデア貰ったりできたら最高だなとか思ったりします。だって、もしあなたがレスリングのATだったらどうします?
美人講師
York Univ出身の美人講師でした。ヨーク出身なので、もし読者の方の中にヨーク大に興味ある方はこの講師の方やプログラムディレクターの方を紹介出来ますので!連絡ください!
美人からの痛烈なダメ出しは観てて絵になりますね、やっぱり。ああー本当こえー。でも、綺麗だな(笑)と。自分がされた時は、かなりイラッとしましたが(笑)
Lab のクオリティー
この授業の Lab は上級生からのフィードバックでいつも評判悪いんです。なので、どんなもんかと思ったら、気づいたんです。
時間が足りない+自主性任せすぎる
2時間でやるには多すぎる&濃すぎる Lab Manual (資料&問題)なので、みんな諦めるか、真剣にやって半分くらいで終わりの時間が来るんです。しかも、最後の15分は Lab Quiz があるのでそれでみんな途中でそっちの勉強始めて、Lab が成り立たなくなる。
基本的にこんなリハビリエクササイズをやってみよう!シナリオをベースに組み立ててみよう!という正解がない activity なので時間がかかり、確かにカオスになりがちだとは思います。
なので、自分は、せめて3時間のラボにしたら質が上がるとは思うんですがね。人数の関係上難しいかもですが。
前田、プレゼンで足を引っ張る
リハビリの授業で4人グループによるシナリオベースのリハビリプレゼンがありまして、自分らは Medial Meniscal Tear at Return to Play stage に決まりました。 まあ、こっちのプレゼンの感じはもう慣れてたので、パートを割り振っていって各々が作ったものを一人のパソコンに送ってスライドを作るって感じです。本当にこっちの人たちは時間が合わない。しかも、AT学生だから結構みんな Practicum で忙しい。
そんな中で、準備して慌てて合わせして臨んだプレゼンですが、、、
前田が担当したパートから質問続出&そして...
集中砲火的に前田のパートに関する質問が続出しました(笑)。正直言うと、完全に予想外でした。そんなに問題あるかな〜と思ってたのですが。。。
もう一つ困ったのが、質問者が話すの速すぎて何言ってんのか全然わかんね。こればかりは参りました。質問がわかんないから、僕がフリーズしてしまいました。
幸い、グループの皆が助けてくれたので良かったのですが、もうメンタル豆腐な自分はボロボロ状態でした。
そして、とどめをさしたのは、美人講師。はっきりと自分のエクササイズ選択は「NO、TOO EASY」とぶった切られて終了。
その後のことは覚えてません。たしか、一日中落ち込んだはず。
んで、配布されたプレゼンの評価シートの点数をみたら、
おれんとこのパートがめっちゃ足引っ張ってるーーーーーー!!!!!
もう、他の3人に申し訳なくて謝ったけど、みんな気にするなと言いますが、3人の成績に影響する以上、もう土下座したい気持ちでした。こっち土下座の文化無いからしないけど。
Final Practical Exam
この試験が悪名高い Sports First Responder に次ぐ、Extreme stressful な試験として有名なものです。元々のフォーマットはプログラムディレクターである Dr. Glen (現WFATT 会長様でございます)が作ったんですが、これまた評判が色々あったようで、これをかの美人講師が変えました。田舎のしがらみのない人材は貴重かも(くれぐれもこのことはウィニペグの誰にも言わないでください...)
フォーマット
- 試験2日前に講師が個々人の Potential Sports を2個提示してくれます。(ただし、Injury は知らされない)
- 試験当日:試験会場入室してシナリオが載っている紙を受け取る (受傷機転からAssessment の結果まで)
- 5分間でシナリオを読む&25分のリハビリセッションを組み立てる
- モデルを使って実際のセッションスタート!
- 終了&即座のフィードバック(辛口)
この3. の5分間というのがもうストレスの元でして、正直「無理だろ!」と皆思いながら立ち向かうんです(笑)
結果
自信なし。以上!途中「俺何言ってんだろう。。。」という瞬間もしばしば。
多分、Bはいってんじゃないんですかね(適当)。
Practicum 1
AT学生といったら実習でしょう!順大の時はまあ部活にいたので、それが実習だと言えばそれまでですが、でもやっぱり有資格者の下で働くのは違います!この「プログラムによって整備された環境で実習を行う」ということに憧れて留学したというのもありますし。
Field Practicum (Wrestling&Rugby)
レスリング
マニトバ州では唯一の私立の高校の男子校です。まず、私立っていうのがレアなのに、男子校ということで、金持ち多いです。この前、そこの生徒が結構新しい年度のレクサスのSUV運転しててたまげました。
そこの冬シーズンのスポーツとして、レスリングチームがあり、そこに配属となりました。自分の上には P3 すらも終えて後はただ卒業を待っているだけの上級生がいて、その人がつきっきりで教えてくれました!
CATの方は冬はアイスホッケーチームに帯同するので、時々会うだけでしたね。
レスリングは最初は「何をしたら勝ちなのか」すら全く分からなかったのですが、最後は試合を楽しめるようになりました!一つ楽しめるスポーツが増えたってのは嬉しいことです。
ラグビー
そして、3月のレスリングマニトバ州立トーナメント終了後は4月から春シーズンのスポーツとしてラグビーチームに帯同することになりました! なので、週3ペースで参加してます。
大学時代に加えてまたラグビーに関われるとは、、、嬉しいな。
春のラグビーシーズン後のことは全くの未定で正直考えるのもおそろしいのですが、そこはまあ実習コーディネーターに任せます!次もコンタクトスポーツがみたいなあ。
このラグビーは一応5月から始める Practicum 2 としての扱いになってます!本当に柔軟なプログラムですね〜、ここは。
Supervisor
この高校を一人でみているCATの方はマニトバ大学出身でして、CFLウィニペグブルーボマーズの元アシスタントATでした。なので、プロで働くってことがどういうことなのか教えてくれます。結構、なぜかAT関係よりもプライベートの話をしたがる陽気なお兄さんです。
Clinical Practicum
一言。Patient 来ないね〜。もっと、診たかったです。でも、やっぱり Assessment の腕を磨きたいと心底思ったクリニック実習でした。経験も欲しいし、もう一度解剖学もやるしか無い。出来ないことがストレスになってました。
総論
自分の出来なさが半端なくて、爆発しそうな4ヶ月でした。
私生活
冬学期は自分の中で通称「お別れの学期」です。仲良くなった日本人の交換留学生達がこの学期の途中にみんな帰国するんですよね〜。
冬のウィニペグは世界トップの寒さ&暗いですので、気分が全く爽快にはならないです。引きこもりたくなりますし。
よって、プライベートでは中々寂しい学期ではありました。
車買いました
ただ、その中で唯一の良いことといえば念願の中古車を購入して今は実習先の高校まで車で通勤してることですかね。やっぱり車社会カナダにいて、車あるのとないのでは全然違います。QOL...クオリティーオブライフですか、あれがもう爆上げです。しかもハイブリッド車で、心なしかガソリンが減りません。
交流が増えた
それともう一つ。数少ないATプログラムの友達が彼のATプログラム内の友達を全員入れたメッセージグループを作りまして、その中に自分も含まれていて、時々一緒に遊んだり、飲みに行ったりするようになりました。こんなの全く想像してませんでした。本当にびっくり。
グループのみんないい人ばかりで、楽しいです。1回目のパーティーで一人が「実はATプログラム内でこんな友達関係を築けるとは思わなかった」と言ったら、みんなが強く頷いてて、「あっ、ATプログラム内に友達いないって思ってたのみんなもなのか!」とわかってしまいました。
うちのプログラムは履修が超自由な分、「OO年度」といったくくりがなく横のつながりが弱くなります。各授業にクラスメートはいても、完全な同級生はいないんですよね。加えて、みんなパートタイムで働いてて、実習もある。そりゃ、厳しいかと少し納得しました。。。
多分、みんなでまたご飯とかあるかもですね。
では、今回はとりあえずこの学期に関しての振り返りでした!
自分は春学期を履修するので、日本に帰らずウィニペグに残ります!
なので、投稿頻度は増やすつもりです。
なんか聞きたいことあったらどうぞどうぞ。
ではでは。
P.S. 今年のジェッツはダメだったなあ