どうも前田です。
3月に入りました。ぼちぼちなんとか生きてますよ〜。
今回はここ最近CATAを揺るがしている案件【OATA事件】について述べてみようと思います。ただし、これは完全にメールを読んだ感じとマニトバ州のCAT達と話した上での解釈です。なのでもしこれを読んでる方で「いや、違う。こういう解釈じゃなくて、、、」と思うCAT(C)の方がいらっしゃいましたらご指摘ください。自分でもマニトババイアスかかってるのは分かってるので。
OATAが震源地
まず基礎知識。OATA とは Ontario Athletic Therapist Association のことでして、トロント、オタワを含むオンタリオ州でのCATAの支部です。
ontarioathletictherapists.wildapricot.org
そしてこの組織が全ての事の発端です。OATAが起こした案件は連結して2件となっています。
まずOATA とCOKO
COKO=College of Kinesiologist of Ontario という職業団体のオンタリオ支部です。自分はキネシオロジストという職業をあまり深く理解していませんが、ざっというと日本で言う「健康運動指導士」です。要は一般の方々をより運動を通してアクティブになってもらえるように働きかけていくような感じですかね。
今言った自分の説明だとATとキネシオロジストって仕事内容違いますよね?
OATAとCOKOが統合推進を発表
これがまさかのいきなりでした。去年の秋にいきなり。これにはCATAも寝耳に水だったようで、CATAからの質問の要求とOATA会長への説明を求めました。そして、終いにはCATAとしてはこれを推進するかどうかは保留とし、OATAの方から一刻も説明しろと全て文書を公開しての泥沼となりました。今この統合はどうやら凍結状態だそうです。
このいきなりの発表はまずCATAに黙っていた事、そしてOATA会員に十分というかほぼ説明がない状態だったこともあり、かなりの批判をカナダ中から、そしてOATA会員から受けました。この批判はただ単に統合を黙ってやっていたからだけではなく、統合内容に大問題があったからです。
COKOがOATAの上に立ち吸収合併
COKOがOATAに対して主導権を握った状態での合併を模索していたようで、それだけでもなんでやねんなんですが、極めつけは「Professionality (専門性)の譲渡」です。どういうことかというと、「オンタリオ州ではアスレティックセラピストが出来ること(専門性)は全てキネシオロジストが行っても良い。」という摩訶不思議なことが成り立つのです。Athletic Therapy は保険診療による医療行為なんですよ?Assessment, Treatment が許されている職業です。そしてフィールドでは唯一の専門職です。その専門性が全てキネシオロジストに渡る?
はあああああああああああああああああああああ??????バッカじゃねーの。
という訳です。キネシオロジストのカリキュラム見直してこいやとどっかのうちの教授は申しておりました。
どんな理由があってこの合併を推進していたのかは知りませんが、この案件には到底賛成できません。OATA会長の書類ではコラボレーションでさらなる業界の発展、、、とか言ってましたが、いや専門性奪われたらそれこそ発展しないだろと。
このOATA上層部の独断行動が年明けのOATA騒動第二弾を起こします。
CATAの憲法改正要求
先月はこれで話はもちきりでした。先週末の日曜日にCATAの毎年開催の総ミーティングがありまして、CAT(C)はオンライン上のストリーミングビューでの参加強制というもので、候補生の自分は興味本位でちょろっと見てました。
ここで提議された面白い案件がずっと前の1月の頭から話題を呼んでまして、それが「CATAの憲法の一部改正」です。結論はしばらく「保留」状態。
経緯
前述の通りOATAは独断行動によって、OATA会員の不満を買いました。その中の一人が「これまでの経緯を見る限りだとOATAは州内の会員を代表しているといえない。そこでCATAの憲法を改正してCAT(C)として活動する上で州支部の会員であるべきという条件の撤廃を要求する。つまりOATAには所属しないけど、これまで通りCAT(C)としての活動を行うということを認めて!」という提議書を正式にCATAに送って、CATA憲法に関わることとして Annual Meeting の議題に上がりました。
CATAと Regional Association との関係性
今の所CAT(C)および候補生はCATAと州支部両方の登録を義務付けられています。これをしない限りはCATの仕事をしてはいけない決まりです。これの撤廃というのはCATAの組織構造の根幹を揺るがすことですし、実際このような問題提起を受けて各州支部のディレクター達は総辞職しました。President ではなくディレクターというのが闇深い(笑)。
州支部の会費って安くないんですよ。マニトバ州のMATAはCAT(C)で325ドルします。候補生は190ドル。これに加えてCATAへの登録もほぼ同額かそれ以上であります。だからこそ、高い会費払って上層部が訳分かんないことするなら抜けさせてくれや!となるんですね。
MATAの特殊性
そんな中MATAからはメールが一通。今回の騒動におけるMATAの見解が述べられていました。
いくつかの保険はMATAを通しての契約となっている
Athletic Therapy は保険診療ができるのですが、マニトバ州の公的保険というのはMATAとその保険会社が結んだ契約のもとで請求できるので、会員じゃないセラピストは請求できないからねーそこんとこ考えてよーという説明がメールにありました。
MATAが許可するから候補生は実習できるのだ。
そこんとこよろしく学生諸君と言わんばかり。
MATAが出す職業保険のみが州内で有効
これもまた今のシステム上しょうがないですね。
MATAだけが〇〇
最近聞いた話だとどうやら各州支部の間で「CATAはだめだな。CATAとはまた違う州支部同士の協力関係作ろう!」という動きがあるらしくなんとMATA以外の他の全州支部がその連盟に加盟しているようです。
MATAは保守的か?おそらくそうだと思います。そしてもしかしたらガバナンスが1番上手くいっているのもMATAかもしれません。組織が小さいからという大前提はありますが、やはりグレンやベンがいるというのは大きいと思います。あの二人は大御所。他の州は色んな考えを持った人が多くいると思うので一概には言えないのは事実ですが。
自分がこういう政治の部分に気を配るのは、政治っていうのはよく分からないからとほっといて自分の身に何か起きてから意見を表明しても遅いからです。政治っていうものは決定までのプロセスで世論を気にしてちまちま進めますが、一度決定したことはもう覆りません。
例えるなら、修学旅行の自由行動の班決めです。この言ってる意味が分かってくれたら嬉しいなあ。(笑)
この政治の話、自分に影響するかもしれないんです。卒業後はやっぱりウィニペグを出たいと思ってるので、もしオンタリオ州で働くことになったらどうなるのか不明です。ただ現在全ての案件が保留なのでまだ変化はないと思うんですが。。。
以上が今CATAで起きていることでした。今病み期を脱しているかというと、してません!おりゃ!
ではでは。