近況のお話〜戦略的我慢ができないから副業始めました。〜
お久しぶりです。
長らく更新していませんでしたが、これもまあ怠惰なところが大まかな
理由とそこそこ忙しいような、それとも現実逃避したくなるような日々というか。。。
あんまり良い意味の忙しさで更新できなかったっていう訳ではないです(笑)。
ATでクリニック勤務・開業の現実
以前の投稿でカナダのATはクリニック開業権があるというのが特徴的というのを度々強調してきましたが、その現実は甘くないです。
やっぱり自費治療を選ぶ人はそんなにいない
どんなに技術と経験があるATでもまずは一回目の接点を持つことが無ければそれを実感してもらうことはないです。
会社の福利厚生で加入している医療保険で無料のフィジオ
と
まだまだ福利厚生の医療保険プランに含まれることが少なく自費治療がほとんどのAT
やっぱりAT選んでもらうのにはかなりの壁がありますね。
まずセラピスト/ 治療家としてのATの一般認知度が低い
うんざりする会話。"What is Athletic Therapy?" "What is the difference from Physio?"
クリニックという職場においての知名度は低いです。正直ここまで知名度低いと今までのATの人達はどうやってクリニックで生計立ててきたのかむしろ興味出てくる(笑)。
まあCATAのマーケティングも上手ではなかったんでしょうね。。。優しく言うと(笑)。
半年働いてやっぱり思う
患者さん増えないなあ。。。本当に一回目の予約がもらえない。一回来てもらえれば結構な高い確率で治療の結果に喜んでもらえるんですが、いかんせんその受けてくれる数が少ないのでまあキツイです。以前来てもらった患者さんの紹介も割合的に増えてきましたが、絶対数が少ないですね。
「実力があれば関係ない」
多分これ言う人いると思うんですが、逆に患者さんの立場になれば、「そんなに効果感じないけど、保険でただで治療してもらえるからとりあえずこのPT・カイロプラクティックの治療を継続しておこう」ってなるのも少しわかります。なにせ「リハビリ成功の鍵は継続性」っていうのは事実ですし、ある種の言い訳にできるもんね(笑)。
もっというとお喋りが達者なセラピストいます。患者さんが不安に思っている、経過に不満がある時にそれらしいことを言ってだから継続して来てねと言う技術がすごい同じ地域のクリニックを自分は知ってます。患者さんから聞いてみるとおもわず「会話術上手いな!」と感心してしまったほどです。
マーケティング、営業活動には疲れた。
多分今メンタルに来ているのは、この地道にやってきてたマーケティング、営業の成果が未だに見えないところが大きいと思います。
日本人的な「それはまだ努力とはいえない」という気持ちが自分の中にあるのも事実ですが、やり方が間違っているのかなとも最近思えたりしてます。ここらへんは考え続けてきましたし、これからもするでしょうね。ただ、本当に気が重い。なんか疲れた。
リピーターになってくれない患者さん
最近経験してかなり落ち込んだのは、「フィジオやカイロプラクター、マッサージにも行ったけど全く効果なかったから、最後のオプションでATに自費治療に来た!」という患者さんがいまして、んで気合い入れて自分なりの評価をして、多分他の人達はここを見落としてたのかなと思いながらベストの治療をしたんですね。そしたら、患者さんからはかなり感謝されるほどの効果があったみたいで、「あーこれで長期のリピーターになってくれるかな」と思ったら、、、2回目来ない。
あれ?あの喜び様は嘘だったのかなと思い、一応フォローアップの電話をしてみたところ「あの治療は本当に助かったよ!だから今は前に行ってたフィジオに通って、君の評価内容と治療内容を伝えて同じようにしてもらってる」と言われました。おーーーーーーーーーーーい!その日はずっと気分が悪かったです。
治療で効果を出したのに二回目来てもらえないほど、自費治療の壁は高いのねと感じました。結果出さなかったフィジオよりオレ切るんかいと。やってらんねーなーと。
しかもこれ複数回経験してます。とあるケースは「行きつけのフィジオのためにチャート(日本語でいうカルテ)書いてくれない?」と。絶望。嫌だとは言えないけどそれもらうフィジオのプライドとか大丈夫かな?
やってらんねーなのオンパレード
なので更新する気も起きませんでした(笑)。自分の技術不足で患者さんが満足できずにリピーターにならないのは理解できますが、明らかな効果を出したのに次に来ないというのはもう意味分からない。1回では治らないよって念を押してるんですが。。。
とある機会が到来
そんな不毛な現状ですが、10月から週末に副業としてオタワから車で90分離れている Petawawa という小さな村にある ATクリニックにパートタイムで働き始めました。Petawawa自体は2万人以下の小さな村で、カナダ陸軍の基地があるところです。そこにATクリニックがありまして、とても繁盛していてATの人手が足りないから手伝ってほしいという募集のポストを見て即コンタクトを取りました。
なんで繁盛しているかというと、とある地場産業の会社(というより国営エネルギー研究機関)の福利厚生の医療保険にATが含まれているので、みんなどんどん来るようです。
結局自費0の壁なんだろうなと思わされますね。
週休1日
土曜日と月曜日にその副業クリニックで働き、火曜から金曜はメインのオタワのクリニックというスケジュールをやってきてます。日曜日はガソリン代がもったいないので、Petawawaに残って休日過ごしてます。副業クリニックのオーナーのご厚意でご自宅の地下の一室で2日寝泊まりしてます。日曜日が唯一のオフですが、自分の部屋ではないので常に軽く出張気分なのが今のちょっとした悩みですね。
収入について
メインであるオタワのクリニックは給料制で、おそらく歩合にしたら自分の給与が半額近くに減ってしまうのをわかった上で給料制にしてもらってるので感謝しかありません。
副業のクリニックは完全歩合制ですが、ちょくちょく予約一杯になるので本当に助かります。
合計収入としては一年目としてはありがたいほどもらってます。去年のホッケーチームの数倍。。。これ以上は言えない(笑)。ホッケーが酷すぎた。。。
題名の意味
本来はメインのオタワのクリニックで週5日で多くの患者さんに来てもらって、働くのが筋ってものですが、自分のメンタル的にも患者さん集めに困っていた中で、ATとして忙しいところで働ける機会が舞い込んできたので飛び込んでしまいました。
こういうATとしての治療家商売は忙しくなるのに時間がかかるということは頭では分かっていても、それを直視するのは難しいです。本当に。イライラと情けなさで。
だから自分は戦略的我慢ができず、副業を始めてしまったんです。
これから
悟りを開くまであがいてはみますが、少し諦めの境地に来てます(笑)。そうなるとどうしても職業団体であるCATAに文句言いたくなりますし、実際直接言いまくってお偉方にちょっと目をつけられてるとうちのボスが教えてくれました。彼はそれを「良くやった!」と笑ってましたが。。。
なんか本当にぼちぼちやっていくか。。。ってテンション下がっているのが今現在でここからこうしていこうかという全く展望はありません!
以上が近況報告でした!
人生楽ありゃ苦もあるさ〜。苦しかないような気がするのは俺だけ?(笑)
ではでは。