カナダでATになろう

このブログはカナダでCertified Athletic Therapist として働く者による留学情報を綴ったものです。

コロナ以来初の日本帰国が終わりました!

どうも前田です。

つい昨日カナダに戻って参りました。

7月4日から25日までの三週間、日本に帰省してました。

3週間というカナダに来てから今までで一番長い休暇を日本で過ごすことができ、本当に幸せでした!ほぼ毎日誰かしらと会ったり一緒にいたりという日々で、ただダラ〜と過ごした日は一日もありませんでしたが、それも二年半という空白を埋めるためにはしょうがなかったと思います。

 

帰省の目的

  • 両親と時間を過ごす
  • 自分のキャリアを考える
  • 美味しいものいっぱい食べる
  • 病院で検査をする
  • 友達と会う
  • 日本成分でエネルギー補充

これが今回の目的ですが、一番は両親に会うこと、その上で自分のキャリアを見つめ直すことでした。過去の投稿を見ていただければお分かりのように、自分はウィニペグ大学卒業以降全くうまくいっていません。自分が進みたいキャリアとの乖離が苦しみを生んでいるのは明らかで、理想と現実のギャップってやつです。

キャリアを考える

海外経験を人に教える

今回の帰省のハイライトの一つは福岡医健・スポーツ専門学校理学療法科のゲスト講師としてお話させていただいたこと、そしてその夜に福岡の理学療法士の方々とお会いする機会を頂いたことです。

今現在日本で理学療法士になるために日々勉強している学生達に「英語を苦労して身につけたらこんなオプションがカナダにはあるよ」というメッセージ、そしてカナダのATについて現実を隠すことなくお話しました。

今の情報が溢れている現代で、せっかく呼んでいただいたからには「ちゃんとした活きた生々しい情報を伝えよう」と資料を作りました。結果遠慮のない内容になったと思います。

学生に海外在住の経験を話すのは自分の歩みを振り返るいい機会になることを今回学びました。学生の為の準備で自分も勉強になるという良い機会。

海外を勧めるというよりはそういう道もあるよぐらいに軽く捉えてほしいですね。

このような機会を与えてくださった前田先生に感謝申し上げます。あぁーPTになりてー。

日本へ本帰国するか?

結論:将来的には間違いなく本帰国します。今回の帰省で思ったのが、「やっぱり最後は日本だな」ということ。カナダの永住権はすでに可能性のあるカテゴリーで応募しており、選考に受かり次第取得する予定です。ただ、カナダに永住するかと言われればそれはないかな。ずっと日本が恋しくて、そして実際に帰って思うのはコロナのおかげか日本が前よりも住みやすくなっているということです。キャッシュレス化が進んでいるのも実感しましたし、リモートワークも実際周りの話を聞くと多い。まあATの自分には関係ないけど(笑)。

何より"田舎ではない"カナダの中規模都市である首都オタワで生活している自分にとって、地元熊本はより住みやすさが半端ないです。東京はかなり歩くことに慣れないと大変ですが、もちろんもっと便利。食べ物は安くて(今回コンビニでのステルス値上げ含めた全体的な値上げに驚きましたが)めちゃくちゃ美味しい。もう一度言います、食文化は純日本人としてカナダは比べ物になりません。安い、美味しい、そして何より健康的。今回の帰省では誰かと食事を一緒にする際は外食なのでカロリー高めのお酒ありでしたが、自分が感動したのはむしろ一人で「なんか軽くてヘルシーなもの」を食べたいなと思った時の選択肢の多さとアクセスの良さは比べ物にならない、こっちはヘルシーとか言ったら生野菜をそのままかじるかディップですから(笑)。しかも安くない。

カナダの医療体制

実は今長年の不摂生がたたり手術が必要な持病持ちなのですが、どんなに急性の症状が悪化しようがカナダではかかりつけ医師に見てもらうのは2週間以上かかります。そこから専門医に診てもらうのにまた数週間。。。もうね、アホかと。一応全部医療費は福祉国家なので無料なのですが、待ち時間が異常。

日本でも医師不足ということが叫ばれていますが、カナダの医療システムは日本の基準でいうと崩壊済です。日本のシステムの方が完全に優れているのに、日本の方々は他がもっとひどいことを知らないからつい自国を卑下しちゃうって感じですね。

今回病気を発症して気づいたのは「日本最高ー!」カナダではまず自分はかかりつけ医がいないため、「Walk-in クリニック」以外の方法では総合病院の救急しか医師に診てもらうことができません。ウォークインや救急医療は予約がいらない代わりに、バカ並びますし、救急医療なら深夜でも待ちます。自分も経験しました。並んでる人みんなアンハッピーなピリピリしたあの空気は最悪でした。結局自分は打ち切られた列の中にいたので、カナダでの医師の診察が無理でした。

一方日本。徒歩でたまたま地元近くにある有名な専門病院に予約なしで初診で行くと、「すみませんが待ち時間が長くなります」と言われましたが、たったの1時間。むしろ「はやー!」とびっくりしました。カナダではかかりつけ医からの専門医の診察に最低1ヶ月なのに日本ではアポ無しで1時間。もう笑うしかなかったですよ。

手術についてはカナダでしても良いのかもしれませんが、よくよくネットで調べると手術者の腕によっては再発もあるとあったので、その専門病院でできたら理想かなと思います。だから、みんなお見舞い来てね!(笑)。カナダでは次に日本での手術まで悪化しないように、そして症状緩和的なアプローチをサポートしてもらいたいたく通院しよう勝手にこちらは思ってます。多分手術は早くて年末、もしくは来年の春か夏頃とかにできたら。緊急性があればまた考えようと思います(もうすでに色々あったけどね。)

もし日本にいたらこんな痛みが出てきた次の日にはもう診断もらってますし、即手術しますね。自分はカナダで専門医師に診てもらうことの面倒くささから我慢してたので一ヶ月以上経って、ようやく日本で診てもらうことができました。そしてそっからまた1年後かも。。。

こういう経緯を見ても、やっぱり日本だなと思います。

ATとしての需要

需要無いね!ATっていう仕事はこれからも貧乏くじだし、まず日本の中で全体的にセラピスト、治療家の地位は低いしこれからも良くなる見込みもそんなに。というのが今回の帰国で専門家の方々と話してわかったことです。

結局チームに付くか、治療家ポジションで開業するかしかないのでしょう。前途多難だけど日本なら、高収入でなくともそこそこの暮らしができるのは今回分かったので。そこはわざと楽観的にいこうと思います。カナダほどは稼げないな〜。

カナダでの時間は修行と割り切る

もう修行と割り切ることで気が楽になると思いたい(笑)。有限な時間だと思えば、もっと貪欲さが出るかも!今回本当にカナダに疲れている自分に気付けたことは、大きな発見でした。もしかしたら持病がそうさせているのか、今のキャリアの進捗状況の停滞がそうさせているのかは分かりませんが今はカナダに少しうんざり

感謝

今回お会いできた多くの方々には感謝しかありません。本当に久しぶりにみんなに会えて楽しかった!みんな着実に人生イベントを進んでるし、独身が減っているのも驚き要素。

また会いましょう!俺、頑張るよ!

今回は楽しい楽しい3週間のお話でした!

ではでは。