カナダでATになろう

このブログはカナダでCertified Athletic Therapist として働く者による留学情報を綴ったものです。

おすすめの本(S&Cコーチ向け)

どうも前田です。

今回は今の危機的な自分の就活状況は置いといて。。。

つい最近出版されたとあるトレーニングに関する本について投稿しようと思います。

その本は。。。

 

 S&Cコーチ河森直紀博士の著作2作目

 著者はこの河森直紀さんという博士号(PhD)+ストレングス&コンディショニングコーチの方です。自分はこの方がされているブログを順大3年の頃、つまり6年前から読んでます。

この方のブログを通して発信される多くの内容は本当に自分の考え方を変えました。ぜひ興味がある方読んでみてください。セミナー告知とかもそこであるようですし、Twitterもしてたはず。

「トレーナー」による無法地帯状態の日本

日本でS&Cコーチとしてのキャリアを積んで、S&Cの職域をしっかりと守っている人はどれくらいいるのだろうと自分は疑問に思います。

順大時代の自分はATよりもS&Cに興味が強かったので、頻繁にSC系のセミナー行ったりしてましたが、アスリートのトレーニングを担当している人達のバックグラウンドがあまりにもバラバラで、でも共通してるのは「トレーナー」という肩書。無法地帯だなと思ってました。

困惑の大学2年生

きっかけはファンクショナルトレーニン

今はこのコンセプトはもう落ち着いていると思いますが、自分の時はまだありました。このファンクショナルトレーニング、、、これに本当に色んな人が群がって、セミナー開催する人もいて、一種の大ビジネスでしたね。自分の受けた印象は「従来の筋トレの否定=ファンクショナルトレーニング」といった感じで、この本に書かれているような特異性を履き違えたトレーニングがセミナーや専門家向けの本でありましたね。

自分はこのファンクショナルトレーニングにあまり感銘を受けなかったので、ある時とあるセミナーで講師をされていた当時のバスケ日本代表のSCコーチにファンクショナルトレーニングについてどう思いますか?とバカ正直に質問したら、真顔で速攻で

「ファンクショナルトレーニングって何?」と逆質問され、察しました。。。こういう風に定義を聞いて来る時点でこの方も今の風潮に嫌悪感をお持ちなのだなと。そして多分ファンクショナルトレーニングは本質と離れているのだなと。

自分はその時は「分かりません、でも周りはそう言って騒いでます」と言ったら色々と丁寧に諭してもらえました。その時から自分の中でファンクショナルトレーニング云々よりもまずちゃんとした筋トレをマスターして指導できるようになろうと思ってたら、河森博士のブログをたまたま見つけて〜ですね。

実は。。。

この本に載っていることはほとんど河森博士のブログを読めば各トピックごとにちゃんと書いてあります。なので本を読んだ感想はブログの復習だなあと。

でも、考え方を提示してくれる本なんてないよ?

普通のトレーニング系の本は「エクササイズの種類とやり方」ばかりです。そしてS&Cの専門書といえる、NSCAのテキストブックでも考え方については述べられていません。当然知識を与えるのがメインなので、自ずとそうなるでしょう。

考え方を知るにはインタビューするか一緒に働くしかない

これはどの専門職もそうだと思いますが、専門家の考え方、原則というのはその人を表すものであり、その人の専門性の根底にあるものなので知ることは基本難しいんですよ。でも河森博士はその部分を解説してくれたんですよ。これはラッキーですよ。だって考えてください、運動生理学関係の博士号を海外で取得し、また現場でオリンピック選手やプロアスリートを指導しているような人がそのベースとなる考え方を公開してくれて、しかもご丁寧な専門用語の解説までしてくれるんですよ。

情報公開化社会万歳。もちろん著者はお金目的であるというのが第一ではあるとは思いますが(笑)。そして Kindle のおかげでカナダでも余裕で読める。最高。

この本の特徴と活用

この本は考え方を載せています。そしてその考え方を示す言葉の選択が非常に高度で分かりやすく、論理的です。ここ本当は英語で言いたいんだろうなということもしっかり日本語で説明されていました。

この考え方というのは自分は自分の中で落とし込むだけでなく、選手への説明に使えると思っています。選手への説明って難しいです。専門知識がない相手にいかに分かりやすく、でも重要なメッセージはもれないように伝えるか。この本ですでに河森博士がやっていらっしゃるので、後はこれを自分の場合は英語で言えばいいだけかもな〜とめんどくさがりの自分は思っちゃいます。実際はあと数回読み直して理解深めて自分の言葉にしようと思ってますが(笑)。

この本を読んだ上での経験の積み重ね、それも自分の頭で考え抜いた経験の積み重ねが重要だと肝に命じてCSCSを活用する機会があれば発揮したいと思います。

 

まあ、その前に仕事欲しいよね。特に今はATの仕事がね。

 

今回はATとは違うんだけど関わりの深いS&Cの世界で活躍されている方の著作の紹介でした!

コロナ以降一切筋トレしてないことはここだけの秘密。。。

マ、マッスルメモリーあるから... (震え声)

ではでは。