カナダでATになろう

このブログはカナダでCertified Athletic Therapist として働く者による留学情報を綴ったものです。

【真剣なお話】コロナで改めて分かったカナダを強くおすすめする理由 (*修正済)

どうも前田です。

今日は久しぶりにコロナ関係の話をしようと思います。

というのも、やはりAT留学を考えている、もしくはもう既にアメリカに留学している人の間で騒然となっている出来事がありました。

そうだね、プロテインだね。

すみません、つまらない古いギャグを。。。

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URL: https://www.ctvnews.ca/politics/trudeau-to-meet-with-trump-tuesday-at-nato-summit-1.4712418

 

アメリカがこの秋から大方の留学生を締め出すんだってよ。(*撤廃!)

凄くざっくりというとこんな感じですよね。コロナの影響で秋からオンラインのみでの受講を余儀なくされる留学生に対して、学生ビザを認めない&アメリカ滞在を認めないとのことらしいです。どうやら学生ビザの面接も停止状態だそうで。

つまり、3月頃にぞろぞろと追い出されるように日本に帰った留学生達がもしオンラインでの受講のみになりそうな場合、アメリカに入れません。

これは友達が投稿した内容で始めて知ったのですが、どうやら奨学金や学費ローンにも影響あるみたいですね。

そして忘れてはいけないのが、、、

もっと前からあるよ〜

この政策以前に就労ビザの条件を厳格化+OPTの廃止の検討(大学卒業後に貰える1年のトレーニングビザ)をしていたはずです。たしか年収1000万円以上のオファーないとダメみたいな。ルーキー社会人にそんなオファーあるわけないなので、実質就労ビザの配布を止めたいのだと個人的には思いますね。

どう思います?このブログを読まれている皆様方!

「トランプはなんてやつだ!けしからん」「留学生の扱いが酷い!」等思うことはあるかもしれません。ですが、今更そんなの分かってたよね?何もトランプがいきなり始めた訳ではなく、オバマ大統領の時には確実にその傾向は出てましたよ。

家族の話

実は自分の姉はアメリカ留学をしてました。そして、苦労の末現地の企業からのオファーをもらったのですが、かなりの不運とアメリカのずさんなサービス、そして留学生の卒業後の就労に協力的でない行政の対応によって失意の帰国をしました。本人はかなりのショックだったそうで、当時大学2年あたりだった自分にとっても衝撃的なニュースでした。なぜなら家族の口から語られた事実はあまりにも「自由の国」とは程遠い極めて排他的な扱いの数々だったからです。お父さんが特に激おこでした。

その時はまだアメリカ行ってATCになるんだーとか思っていたのですが、この1件で少しなんかなーと思い始めたなと覚えています。

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アメリカ政府のポリシー(各大学のポリシーではない)

金づる

留学生にはぜひともバカ高い学費と長期に渡る生活費をアメリカで払ってもらいたい。このバカ高い学費で職員の給与や施設費も出せる。でも、卒業後はアメリカ人の雇用の邪魔だから帰って欲しい。

これ以外にありますかね?

アメリカのATプログラムはオンラインなのか?

知りません。できるものとできないものがありそうですね。というかアメリカは州の数が大量なので州によってかなり状況が違うのでは?もう既にプログラムにいる人は卒業に関わりますよね。。。前田並に不運すぎる。。。

自分は思うにこういうアメリカの態度を見る限り今後も留学生に対して厳しくなっていくことはあっても、緩くなることは可能性として高くはないです。もしかしたらコロナを利用して元々進めたかった構想を今決定したのかもしれないですし。政治ってそういうもんだし。

なんとかチャンスを作り出す可能性すら留学生からシステム的に奪おうとしているのが現状です。

まだスポーツメディカル=ATC(アメリカ)の認識で良いのか?

自分はカナダを選んでカナダのATプログラムについて詳しいため皆さんに紹介していますが、ぶっちゃけカナダでなくてもいいかなと思ってます。自分自身も最近は「カナダでPTになるのが厳しいなら他の国でPTになってそれをカナダで互換しようかな〜」とか冗談半分で思ってます。ATである必要すらない。

今この現状を見てください。「スポーツの現場で働きたい!アスリートと働きたい!だから〇〇○に留学する」の選択肢は冷静に見て絶対にアメリカが一番ではありません。カナダ、アイルランド、オーストラリア、イギリスやヨーロッパの国々も考慮すべきです。スポーツPTもそれが自分のやりたいことに合うのであれば大ありです。

自分もかつてそうだったように日本では「留学=アメリカ」がみんなのイメージの多くを占めていると思いますし、ATは特にそうです。でも本当にスポーツメディカルの世界は広いんです。「目を覚まして周りをよく見ろ」これだけです。

アメリカに残るために〇〇して〜という話をよく聞きますが、アメリカという国がウェルカムじゃない中でなんとか残ろうとするその目的と行動と自身のキャリアでのゴールは必ずしも一致するとは限らないのではと自分は前から思ってました。残りたいから〜みたいな。

これを伝えたい対象

高校生か専門学生、もしくはアメリカのATプログラムに入りたくてコミカレに通っている方々です。既に日本で学位を持っていたり、アメリカのATプログラムにいる方は正直言うとちょっと手遅れかなと。カナダのプログラムでPost-graduate の2年プログラムは1校しかありませんし、選考はかなりの競争です。しかもその唯一のプログラムは修士プログラムではなく、Certificate ONLY なので、なんとも言えません。アメリカカナダ間の暫定MRAを利用してカナダのCATを取得という手もありますが、その際は就活は大変かつアメリカと違ってフィールドの仕事を得るのは非常に困難であるといえます。

逆に高校生や専門学生なら、これから5年間かけてCATになる時間的余裕があるのでうってつけだと思います。なぜ5年と書いたかは、留学してご自身で理解してください(笑)。

カナダは本当に留学生を大事にする国

今まで述べてきたアメリカの姿勢とは対照的に、カナダは留学生に優しい国です。これはもう断言できます。その根拠の一つであるカナダ政府のコロナ発生からの留学生への扱いを述べたいと思います。

カナダのコロナにおける留学生への対応

本来、自分は凄く凄くレイジーつまりサボり野郎なので自分でカナダ移民局のオリジナルウェブサイトを見るのでなく、今回はカナダ専門の留学エージェントさんのウェブサイトから引用させていただきました。一切繋がりのない会社なので良いのか分かりませんが、、、

visajpcanada.com

このページを見て頂いたら分かると思うのですが、カナダは留学生の就労のチャンスや滞在をなんとか守ろうとして様々な例外措置を行っています。そしてこれは後から詳しく述べますが留学生の夏休みのフルタイム就労の権利もなんとか守ろうとしています。

もちろん追い出しはしてません。オンラインで受講してもポスグラには影響しないようにできるよ〜ととにかく優しい。

この国の政府はなんとか留学生を助けようとしているというのがおわかり頂いけたと思います。

前田自身のコロナの経験

実は自分の学生ビザは今月末に切れます。学生ビザの延長申請は既に出してます。この際の手続きもカナダ移民局は迅速な発表を行い、通常時に必要ないくつかの書類を例外的に免除して、代わりに個人的事情を説明した手紙を添付すれば良いとしました。

そして、学生ビザの有効期限に合わせた SIN (Social Insurance Number) やフルタイムの学生の夏休みの就労条件も例外措置を適応し、むしろ学生が夏休みに働けるようになんと企業に「学生を夏休みの間雇えば、その給料を政府が一部肩代わりする」といったことまでしてます。

こういうカナダ政府の特別措置があるため自分は日本への帰国を考えず、カナダに残ることを選びました。この1つのエピソードでも十分カナダという国の留学生へのサポートがわかると思います。

留学生が卒業後も住み続けることを期待している国

さっきのエージェントさんのウェブサイトに書いてあったように、卒業後に貰える就労ビザもなんとか留学生が貰えるように取り計らっています。完全にアメリカの逆です。

カナダは移民を受け入れることで国を成長させるという政策をまだ継続している国であり、この政策はまだしばらくは続くと思います。 

ATの就活は楽ではありませんし、フィールド系の仕事はほぼありません。でも、ATとしてフルタイムでそこそこ良い給料を貰える生活を営む可能性はアメリカよりも高いと思います。もちろんやっぱり母国だよねと!日本に帰るのも大アリですが。

本性が分かるのはその国(人)の正念場を迎えた時

 ここで注意したいのは、この状況を前に「大丈夫、俺は今アメリカ行っても行動力で切り拓いてやる。自分は特別」と信じ込むことです。その信念自体は本田圭佑のように行動力や後に結果を残す原動力となるとは思いますですが、一応自分の理想通りにならなかった場合のリスクマネジメントという考え方を含めての進路選択をされることをおすすめします。

というか、今この状況とこれから起こり得る近い未来を考えて、アメリカにこだわる理由がどこにあるのでしょうか?本当に留学先はアメリカじゃなくてはいけませんか?今多くの人がその疑問を持つべきだと自分は思います。

最後に。

こんなに強いディスりしてますが、自分はアメリカは観光地として好きなので悪しからず。。。絶対一部の人からは怒られるな。

あと、CATになりたいからとウェブサイトにあるエージェントにコンタクト取るのは大いにありですが、少し悪い話を聞いたので注意してください。CATがサポートしますとありますが、CATじゃない人が対応するようですよ!!!!!!!!!!!!!!!

ではでは〜。

追記: 7/14 2020

どうやらアメリカの多くの名門大学等からの反発(中には政府を訴える大学も現れたようで)を受けて、アメリカ政府は最初に述べた締め出し政策を撤廃するそうです。すごいな〜。政策が覆るなんて中々無いから相当な反発だったんですね。。。トランプ大統領的にも中間選挙を控えてるのもあるのかな?