カナダでATになろう

このブログはカナダでCertified Athletic Therapist として働く者による留学情報を綴ったものです。

FRIENDSロス

どうも前田です。

冬学期の全授業が終了しました。パチパチパチー。なんかあっという間でしたねー。

また学期の振り返り投稿は後日しますんで、その時に思ったことを詳しく書こうかなと思ってます。

つい昨日ですね、2年間地道にやってたことが終わったんです。もうこれが凄く自分の中で大きなことでして、、、

 

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CREDIT: COURTESY OF WARNER BROS. TELEVISION

Netflix で FRIENDS の全エピソードを見終わりました!

最初の感想

2年前に親戚に勧められ、周りに勧められ、じゃあと試しに見始めたフレンズ。正直言うと最初は「なんか微妙だな〜」というのが本音でした。だってまず20年くらい前のドラマだし、イマイチアメリカというかこっちの「面白い」というのが分からなくて、ただリアクションが派手なだけみたいで、何より英語の字幕付けても何言ってるのか半分しか理解できなかったんです。

この時の自分はウィニペグ大学に留学して1年目でしたね。その時期は基礎固めに奮闘してて、授業も時々何言ってんのか分からないこともしばしばでした。そんな時期に観始めたので、数少ない息抜きとして観始めたフレンズの英語が分からないことは余計にストレスに感じてました。だって、面白いっていうから観始めたのにノリと英語がわからんかったらつまらんでしょ?

変化

まず、劇中の彼らの英語って普通の人より速いと個人的には思うんですよ。ドラマだからなのかもしれませんが。なので、最初は字幕のスピードにすら追いつけなかったんですが、まず字幕に追いつくようになり、そして最後は会話そのものに追いつくようになりました。それは推測するに「慣れ」によるものですね。

  • 会話スピードの慣れ
  • 表現のパターンへの慣れ
  • こっちのノリへの慣れ

でも、こういうのをおそらくは英語が上達したというでしょうね。

英語の上達

留学初期から知る人達から度々「英語上達してるよ〜」とは言われてましたが、なにせ100点中70点のスコアで GREAT Score!!! とか言ってくるような大雑把な彼らカナダ人の言葉を鵜呑みにすることなど自分にはできませんでした。

でも、今回主観的でしかないですが、こうして前は作品に追いつけなかった英語力が今は楽しすぎて、ラストを迎えた後、フレンズのパーカーを買おうか迷ってる程になってるんです。後半日本語意味わかんないな(笑)。会話をしっかりと楽しめるようになって、本当に成長を実感できました。他者からのフィードバックも重要ですが、自分自身で成長を感じる機会を持てたのは本当に嬉しいです。

では、何をしたから成長したの?

普通に分からない単語, 会話を止めて、意味を調べる作業だけです。

なので、多分フレンズが自分の英語力を上げたわけじゃなくて、フレンズが成長の指標になっただけだと思います。前にも言いましたが、成長の理由は多分バイトです。

ってか3年も留学してたら英語成長しないと不味いでしょう...Eh?

フレンズの好きな所 (コメディ要素ではなく)

  1. みんなが着実に自分のキャリアでステップアップ
  2. 成熟していくけども
  3. 保守的から多様性への移行を表している気がする

1. キャリアアップ

登場人物6人は社会人でありながら、どこかフワフワした感じの社会人でした。フルタイムの仕事についていたのは、ロス、モニカ(多分)、チャンドラーの3人だけでした。

そんな6人が最終的には、みんな各々の業界で確実なキャリアを積み上げるところまでいきました。 一番変わったのは当然レイチェルですが、ジョーイの成功は夢がありますね〜。たかが、ドラマですが。

また、チャンドラーが支店長か副社長かのポジションまで行った仕事を辞めて、全く新しい業界でインターン生から始めるというのはアメリカっぽいな〜とか思っちゃいました。日本だとここまでは今現在でもないだろうなと。

個人的には、ロスの大学でのTenure ポジション獲得は凄く痺れましたね〜。いいなあ。

10シーズンを通して本当にみんなが少しずつキャリアを積み重ねていくところは、後一年で卒業、資格試験、就活を迎える自分にとって励みになる姿でした。 

自分も30までにはそうなりたいとつくづく思います。

2. 成熟していくけども

仕事も安定し、人によっては結婚も経た彼らですが、中身があまり変わらない感じなのもいいですよね。仕事が成功した時に、「お前変わったな」とはっきりと言ってくれるところとか。

でも、変わるのが本来普通ですよ(笑)。

職業、肩書でいろいろと判断しがちな社会人ですけど、やっぱりそういうのを抜きにした友達って多分ですけど年取ってから非常に貴重な存在になると思うんですよね。仕事で出会う友達も素敵ですが、仕事抜きの友達って将来自分はどれだけキープできるんだろうと思っちゃいます。

だって、どうせみんなこれから結婚するし、自分はカナダでキャリアを積むって決めてるもの。カナダに帰った時会う人いなかったら、寂しいじゃないですか? 

3. 保守的からの多様性

メインキャスト

これはまず、メインキャスト6人全員白人というのは、もう今現在北米でははありえないと思います。自分の予想では、6人のメインキャストがいたら、

東アジア系1(おそらく中国系)+黒人1( or 2)+ヒスパニック1+アラブor インド系(0 or 1) + 白人2のキャスティングになると思います。

別に自分はこれを悪いとは言いませんが、これが良いこととも思いません。作品の世界観によっては、ミックスすることがその雰囲気をぶち壊すことになると思いますし。ただ、今は「多様性」はパワーワードなので、絶対的正義です!これは皆さんが留学した時に感じてみてください!

最初の設定から。。。

ロスの最初の奥さんが実はレズビアンでしたっていう設定は、これは当時としてはどう受け止められていたんだろうと思っちゃいます。結構なブラックジョーク的感じで作品では扱われてましたが。

でもこれは結構凄い設定ですよね。初期設定なので、印象に残りますし。90年代のアメリカってそういう感じだったのかと。

親としてのパートナー関係

これは後半のロスとレイチェルの関係ですね。二人は恋人ですらないので、二人合意で親としてのパートナーでいることになりましたが、この時の周りの反応がリアルでしたね。あとはこの二人の行動もリアルでした。

まずは、それぞれの両親の反応はまあ当然保守的と言うか、そりゃ結婚しないの?と親なら思うわなって感じですね。多分、当時の大半の人もそうだったんじゃないですかね。

次は、友人達。意思の尊重はしてますが、「へえ〜そうするのか。」って感じもあったように思えました。

最後はこの当事者二人が妊娠中、そして出産後も各々恋人作りに奮闘してるのをみて、やっぱり保守的な自分は「なんかもやもやするなぁ〜」とか思っちゃいました。でも本人たちがハッピーであることが大事!とこのドラマは伝えているように感じましたし、アメリカの個人主義ってこういう所にも現れるのかと思いました。

不妊カップ

チャンドラーとモニカですね。この二人の養子を迎えるまでのプロセスが凄く印象的でした。試験をして、里親登録して、審査を受けて、出産現場に立ち会って、、、。その過程の心境の変化等全てがなんていうかリアルでしたね。

こういう社会問題をコメディ要素にして視聴者に訴えかけているのは良いなと思ってました。観てて押し付けがましくないので、ハッピーな感じでその出来事を観るし、学べますよね。

こういうことももしかしたら今は出来ないかもしれませんね。今は作品の表現が少しでもグレーゾーンに入ると某団体から批判来ますから!日本もそうですね。

権利の主張が芸術、演劇の表現の幅を狭めているのは事実ですしね。だから、アメリカはいつまでもスーパーヒーロー系の題材が多いと聞きますし。

 結論

フレンズはいいドラマ。皆様も機会があれば、古臭いとはいわずお試しを!

 

このフレンズの話に加えてなんか別の話もしようかと思ったのですが、予想以上に長くなったので終わります。

ではでは。