どうも前田です。
これは一応自分への戒めとして書いておきたいと思いました。
これは自分の経験によるものです。
今これをみているAT学生の方々はご存知の通り、日本のAT教育や職務はアメリカに倣ったものです。1970年代にATC第一号、1990年代に日体協AT発足となっている日本ですが、それは多くの部分でアメリカのものを取り入れています。
そして留学を志す学生であるならばおそらく一度はアメリカ留学を考え、ある程度アメリカ留学とアメリカでのATの現状について知識と理解があると思います。
自分もそうでした。ATCである恩師の下で学び、日本人ATCの方々と時折お話し、そして恩師の知り合いの方々にお会いし、アメリカに4日間授業体験したりもしました。大学の先輩にATCになられた方々もいまして情報は入って来ていました。
そして元々は自分はアメリカの大学院留学希望でしたので、ある程度大学院に関してリサーチも行っていました。
ただ、それが足かせになったことが自分にはあります。
どういうことか
端的に言えば無意識にというか頻繁にカナダとアメリカを比較してしまうということです。
「アメリカはこういうプロセスなのにカナダはこうなのか」とか教える内容についても「えーここカバーしないの?」とかアメリカならこうなのにみたいなことを留学初期の頃思うことが度々ありました。日本人ATCの存在でアメリカのATについての情報が身近なので、つい「アメリカのATがやっている=正しい or 常識」となりがちでした。
それの何が問題か?
結論から言うと「じゃあアメリカ行けば?」となる訳です。カナダのCATには少なくとも日本よりも長い歴史がありますし、アスレティックセラピーは医療保険の対象でもあります。つまり独立してATクリニック開業もできるというアメリカにはない特徴を持っているのです。
アメリカとカナダ、私達日本人からするとほぼ同じのように思えますが、全く違う国です。頑張って例えるなら、日本と韓国のようですかね。いくつかの文化の共通性等でいえば。でも、中身は全く違うはずです。カナダは最後までイギリスに従属していましたが、アメリカは独立しました。歴史的背景からみてもこの2カ国は違います。
また基本的な社会のシステムが違えば、求められるATの仕事内容、需要量、また大学のプログラム構成も違って当然です。
全て違うだけであって、アメリカが優れているというわけではないんですよね。
もちろんアメリカはGDP世界一の経済大国であって、アメリカのATの組織のほうがより大きく多岐に渡るとは思いますが、 それでもカナダにはない大きな問題点もあったりするようです。
そこで変にアメリカの知識をベースにカナダのATに関することでネガティブに反応するのは前田の二の舞です。それをちょっと表現として外に出すだけで、カナダ人の反応はよくありません。当然「アメリカのことなんて知るかよ」となります。
考えれば簡単で、日本人に対して「韓国のATはこうなんだけどなんで日本はああなの?」って言われたら思うことは「知らねーよ。じゃあ韓国行けよ。」となる訳です。俺らを一緒にするな、比較すんな、と。
どうする?
カナダに来る目的の1つにカナダでの就労があるのであれば、もはやアメリカのATなどさほど気にする必要もありません。アメリカとは協力関係にあるのであって比較対象にすべきではないということです。
本当にアメリカのやっていることが先進的でカナダにもそれが必要であれば、カナダも即取り入れているはずです。同じ英語圏ということで確実に日本よりはその取り入れるスピードは段違いに早いと思います。
カナダのATとして生きていくと腹を決めればよろしいのですね。
では今の前田はどうなのか?
なんとか適応しました。カナダオンリーの考え方です。というかアメリカを複数回旅行してみてカナダの方が気が楽になっていることに気がつきましたね。
例外をいうと
WFATT等の国際的組織や国際交流に将来携わるのであれば今自分が言ったこと全ては無視してください。そういう組織で働く場合は各国を冷静に比較、分析することは必須だと思います。
というか自分はCATAの上の人間に日本人や他の国の出身者がいたら絶対もっと国際交流が発展すると思うんですがね。ただでさえ、CATは現状で出身地によるDiversityがあるとはいえないので。
日々大学で唯一の東アジアのAT学生として思うことは結構ありますよ。どんだけ白人だらけやねん!とか。
まとめ
冒頭で述べた通りこれは自分への戒めとしても書いています。いわば日記です。
なのでこの投稿で不愉快になった方、次回のポップな投稿をお待ち下さい(笑)
ではでは。